通学定期は3割増 北総鉄道の中間決算 減収減益 千葉県

北総鉄道の中間決算 減収減益

 北総鉄道の2023年4月から9月までの中間決算は、黒字を確保したものの営業収益と純利益は、いずれも前の年の同じ時期よりも1割以上減り減収減益となりました。

 北総鉄道によりますと輸送人員は、前の年の同じ時期より237万6000人多い1937万6000人となりました。

 2022年10月からの運賃の値下げと、2023年5月の新型コロナの5類移行の効果でコロナ前の水準近くまで回復しました。

 特に通学定期が約3割伸びたということです。

 ただ、売上高にあたる営業収益は65億9000万円と、前の年の同じ時期より9億5700万円減りました。

 運賃値下げで一人あたりの単価が下がった上、千葉ニュータウン鉄道との線路使用料契約の見直しに伴う負担金が入らなくなった影響とみられます。

 また、営業費用や法人税などを差し引いた純利益も9億8000万円と、前の年の同じ時期より1億9000万円減りました。

 北総鉄道の担当者は、「沿線自治体と連携した沿線エリアの活性化策などで、運賃値下げの効果を最大限に引き出していきたい」と話しています。

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