170億円の負債抱えるレバンテ、女子部門の経費削減をCEOが示唆「優先順位を付けなければならない」

[写真:Getty Images]

レバンテの最高責任者(CEO)であるホセ・ダンビラ氏が4日に会見を開き、クラブの経営状況について言及。女子部門の経費削減を公言した。スペイン「Levante El Mercantil Valenciano」が伝えた。

現在スペイン2部に属するレバンテ。2020年に本拠地の改修工事を行うなどしたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響などもあり、大幅な負債を抱えている。

ダンビラ氏はその額が1億700万ユーロ(約170億円)であることを明らかにした。短期的には2500万ユーロ(約40億円)の解決が必要とのことで、10月には「セント・アニス」財団から1000万ユーロ(約16億円)の資本注入を受けるなど、解決に着手している。

「実現はしないだろう」とは述べたものの、買戻しオプション付きのクラブの株式売却なども提案・検討されたなかで、ダンビラ氏は今後5年間のアプローチについて言及。女子チームを含む各部門は予算を削減し、男子のトップチームへ注力すべきだと述べた。

「私はこの5年間を1つのアプローチととらえている。大きな成長を促すことは難しいが、まずは経済的な安定を図り、現状を知ることだ」

「すべてのユーロは、トップチームの1部昇格を後押しするために使われるべき、決して非現実的な状況に基づいて計画しているわけではない。独立して持続不可能なセクションは消滅しなければならないだろう。我々は優先順位を付けて、すべてのリソースをファーストチームに割り当てなければならない」

「(もちろん)スポンサーやその他の収入でフットサルチームが維持できるのであれば、我々は継続していくつもりだが、レバンテUDフェメニーノは大幅な予算削減が必要になるだろう」

レバンテの女子チームはスペイン1部に属し、直近の過去5シーズンでは4度3位に食い込み、今季も7勝3分けの無敗で3位に付けている。UEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)にも出場する力のあるチームだが、予算の削減はどのような影響を及ぼすだろうか。

© 株式会社シーソーゲーム