ファン・ダイク今季初弾にソボスライがダメ押し! 遠藤航フル出場のリバプールが新生ブレイズ撃破で連勝【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第15節、シェフィールド・ユナイテッドvsリバプールが6日にブラモール・レーンで行われ、アウェイのリバプールが0-2で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航はフル出場した。

前節、フルアムとの壮絶な撃ち合いを遠藤のプレミア初ゴールやアレクサンダー=アーノルドの2ゴールで劇的に制した2位のリバプール。連勝を狙う今節はヘッキングボトム監督を解任し、ワイルダー新監督を招へいした最下位のブレイズとのアウェイゲームに臨んだ。

クロップ監督は中2日の一戦に向けて先発4人を変更。負傷のマティプに代えてコナテを起用したほか、ツィミカスとグラフェンベルフ、ヌニェスに代えてジョー・ゴメス、遠藤、ガクポを起用した。

ワイルダー監督帰還で盛り上がりを見せるブラモール・レーンで幕を開けた一戦は拮抗した立ち上がりに。リバプールは10分、遠藤の見事な自陣中央でのプレス回避からの左サイドへの展開から最初の決定機。スペースを持ち上がったルイス・ディアスからの正確なクロスをファーでフリーのサラーが左足ダイレクトボレーで合わすが、これをうまくミートできない。

一方、守勢を凌いだブレイズは直後の12分にビッグチャンス。中盤でジョー・ゴメスからボールを奪い切ったアーチャーが数的同数のカウンターに持ち込み、ボックス左に走り込むマカティーにラストパスを通すと、マカティーは胸トラップから左足のシュートを放つ。だが、これはGKケレハーのビッグセーブに阻まれた。

その後はミスを引きずるジョー・ゴメスを筆頭にややアウェイの空気に呑まれたリバプールは、ボールを握って押し込む一方、相手の鋭いカウンターに手を焼く。18分にはアーチャーにボックス内まで運ばれるが、DFファン・ダイクが最後のところで逡巡した相手の隙を見逃さずに見事なブロックで阻む。

時間の経過とともに落ち着きを取り戻したアウェイチームは、80%を超えるボール支配率で相手を押し込みながら左サイドのディアスが再三勝負を仕掛けて多くのCKを獲得。その流れから制空権を握るコナテ、ファン・ダイクがフィニッシュに繋げていく。

以降もハーフコートゲームを展開していくと、やはりセットプレーが試合を動かす契機となる。37分、右CKの場面でアレクサンダー=アーノルドが入れた右足アウトスウィングのクロスをボックス中央でフリーになったファン・ダイクが右足ダイレクトでゴール左隅へ蹴り込んだ。

苦しみながらも頼れる主将の今季初ゴールで先手を奪ったクロップのチームは、前半のうちに追加点こそ奪えなかったものの危なげなく1点リードで前半を終えた。

後半も試合展開に大きな変化はなし。前半に比べて前からボールを奪いにきたブレイズをいなすリバプールは、前半同様にセットプレーから最初の決定機。55分、先制点と似た形からアレクサンダー=アーノルドが入れた右足アウトスウィングのクロスをサラーが強烈な右足ボレーで合わせる。だが、これはGKフォダリンガムの圧巻のワンハンドセーブに阻まれた。

2点目のチャンスを逸したリバプールはこの直後にアクシデント。前半から幾度となく相手のチャージを受けていたマク・アリスターがピッチに座り込んでしまい、プレー続行不可能に。57分にカーティス・ジョーンズがスクランブル投入された。

その後、連戦を考慮して67分にはサラーとディアスの両翼を下げてヌニェス、エリオットを同時投入。フレッシュなアタッカーの投入で攻撃を活性化させたいクロップのチームだが、粘るブレイズの堅守に苦戦。77分にはアレクサンダー=アーノルドからの完璧なスルーパスに抜け出したヌニェスがGKと一対一のビッグチャンスを迎えるが、これを決め切れない。

80%近いボール支配率とは裏腹に流れの中ではほとんど決定機を作れないリバプールは、結局2点目を奪い切れないまま後半最終盤に突入。ロングスローを含めた相手のセットプレーの脅威にも晒されたが、最後の最後にトドメの一撃を決め切った。

94分、自陣右サイドでヌニェスが身体を張った守備でボールを奪い返すと、ボックス左でボールを呼び込むソボスライへクロスを通す。これを右足の絶妙なファーストタッチで収めたハンガリー代表MFが鋭い右足のシュートをゴール左に突き刺した。

新生ブレイズに苦戦を強いられながらもきっちり勝ち切ったリバプールが、リーグ連勝で首位アーセナルを2ポイント差で追走している。

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