ヤンキースがソト獲得 ジャッジ、バーデューゴと外野トリオ形成へ

日本時間12月7日、ヤンキースとパドレスのあいだで大型トレードが成立した。事前に報じられていた通り、ヤンキースはマイケル・キング、ジョニー・ブリトー、ランディ・バスケス、ドリュー・ソープの4投手と控え捕手のカイル・ヒガシオカを放出し、フアン・ソトとトレント・グリシャムの両外野手を獲得。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「左打ちの外野手を2人獲得したい」との意向を示していたが、レッドソックスからアレックス・バーデューゴ、パドレスからソトとグリシャムを獲得し、目標としていた外野手補強を終えた。

地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、各選手の身体検査待ちとなっていたトレードは、各選手の身体検査が完了したことによって成立し、あとは球団からの正式発表を待つのみとなっている。

現在25歳のソトは言わずと知れた球界を代表する強打者であり、メジャー6年目の今季は全162試合に出場して打率.275、35本塁打、109打点、12盗塁、OPS.929をマークし、自身4度目のシルバースラッガー賞を受賞。デビューから6年連続で出塁率が4割を超えているように、球界有数の優れた選球眼を誇り、四球の数は3年連続で130を超え、メジャートップとなっている。

ヤンキースでは2番ソト、3番アーロン・ジャッジの打順が想定されるが、打線で孤軍奮闘していたジャッジの前をソトが打つ意味は非常に大きい。塁が埋まった状態でジャッジが打席に入るケースが大幅に増加することが予想されるからだ。この状況では相手投手はジャッジと勝負せざるを得ず、ジャッジの本塁打や打点は大きく増加するかもしれない。

バーデューゴ、ソト、グリシャムと次々に外野手が加入したことにより、ヤンキースの外野陣は一気にグレードアップ。左翼ソト、中堅ジャッジ、右翼バーデューゴ、指名打者ジャンカルロ・スタントン、控えグリシャムが基本布陣になるとみられるが、ジャッジに1年を通してセンターを守らせるのは負担が大きすぎるため、ジャッジが右翼や指名打者に入る際にはグリシャムやバーデューゴが中堅手としてプレーすることになりそうだ。

ヤンキースはソトを手に入れた一方で若手投手を多く放出することになり、今後は投手補強に注力していくとみられる。まずは「最大の補強ターゲット」とも言われる山本由伸の獲得レースに全力を注ぐことになるだろう。

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