ナショナルズが元有望株センゼルと合意 1年200万ドル+出来高

2016年ドラフト全体2位指名でプロ入りしたニック・センゼルが新天地で再スタートを切ることになった。日本時間12月7日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が報じたところによると、ナショナルズはレッズからノンテンダーFAとなっていた元トップ・プロスペクトのセンゼルと1年200万ドル+出来高(最大100万ドル)で契約を結ぶことで合意に至ったようだ。二塁と三塁に加えて外野3ポジションを守れるため、内外野兼任のユーティリティ・プレーヤーとしてある程度の出場機会を得ることが予想される。

現在28歳のセンゼルはドラフト全体2位指名という大きな期待を背負ってレッズに入団。2019年にメジャーデビューすると、104試合で打率.256、12本塁打、42打点、14盗塁、OPS.742とまずまずの成績を残したが、それ以降は相次ぐ故障もあり、苦しいキャリアを歩んでいる。

2022年は110試合に出場したものの、打率.231、5本塁打、OPS.602に終わり、今季も104試合で打率.236、13本塁打、OPS.696と今一つのパフォーマンス。メジャー昇格をきっかけに本職の三塁から外野へコンバートされたが、外野の守備でも2022年は守備防御点-11、今季も-9と苦戦が続いている。

今季終了後、レッズはエリー・デラクルーズを筆頭に若手内野手が充実しているというチーム状況もあり、センゼルをノンテンダーFAとすることを決断。結局、センゼルはドラフト全体2位指名という大きな期待に見合うパフォーマンスを見せることなくレッズを去ることになった。

ナショナルズは二塁ルイス・ガルシア、三塁カーター・キーブーム、左翼ストーン・ギャレット、中堅ビクター・ロブレス、右翼レーン・トーマスという布陣が予想されるが、不動のレギュラーと呼べるのはトーマスだけ。指名打者の枠も空いており、センゼルは内外野の複数のポジションをこなしながらレギュラーに近い出場機会を得ることになりそうだ。

なお、センゼルのサービスタイム(メジャー登録日数)は4年以上5年未満のため、もしセンゼルが予想外の大活躍を見せたとしても、ナショナルズは2025年シーズンまで保有することができる。

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