性自認の「アウティング」は「重大な人権侵害」 川崎市長、啓発に努める意向

福田市長

 本人の同意なく、性的指向や性自認を第三者に暴露する「アウティング」について、川崎市の福田紀彦市長は7日の市議会第5回定例会本会議で「重大な人権侵害」と認識を示した。今後も啓発活動などを通じて、市民らの理解促進に向けて取り組むとした。河野ゆかり氏(公明)の代表質問に答えた。

 アウティングは、性自認を侮辱するなどの行為を意味する「SOGI(ソジ)ハラスメント」にあたる。アウティングを巡っては、職場や学校などで被害に遭った性的マイノリティーの人が精神疾患を発症したり、自殺したりしたケースもある。

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