春高バレー女子県代表の國學院栃木 「女王復活」かけた1年…

春の高校バレー全国大会、女子は國學院栃木が出場。チームは選手権35連覇など栃木のバレー界に君臨した「絶対女王」的存在でしたが、去年(2022年)は決勝にも進めず苦しみを味わいました。2年ぶりの選手権出場を果たした選手の思いを聞きました。

國學院栃木は去年、県総体、インターハイ予選、春高バレー予選すべて敗れ、無冠に終わりました。

(檜山知花キャプテン)「空白の1年間だった」

(セッターの本村優奈選手)「自分のせいで負けたのかなと…」

先輩も何度も口にしていた「國學院栃木」の看板を背負うプレッシャー。しかも県予選決勝の相手は去年56年ぶりに悲願の全国出場を果たした宇都宮中央女子・宇都宮中央高校。相手も必死です。

特に去年を経験した最上級生の3年生は、この試合あらゆるものと戦っていました。

(檜山知花キャプテン)「エンジンかからないで負けるのは嫌だった。気持ちで全員でプレーしようと思った」

象徴的なエピソードは勝負を決めた第3セット、最後のプレーにありました。監督が「引っ張るタイプではない」と話す増田夢加選手。1年生ではレギュラーで全国出場、2年生では無冠を経験した増田選手は、セッターの本村優奈選手にこう告げたのです。「最後は決めたいからトス上げて」。

(増田夢加選手)「去年の悔しさも1年生でコートに立ったのも自分。最後は自分が決めたいと思った」

(セッター本村優奈選手)「増田が言ってきたので迷わず上げました」

自分を責めた1年間。この試合は夢の実現と同時に、もうひとつ気づかせてくれたものがありました。

(リベロの副キャプテン内村八寿喜選手)「不安だったが、みんなを信じて、自分を信じてやってきたことがプレーでできた」

今年は「日本一つなぎのできるチーム」を目指しています。全国大会、初戦は来年1月4日、滋賀の近江兄弟社に決まりました。

(檜山知花キャプテン)「このメンバーでできるだけ長くバレーがしたい。全員が同じ気持ちで1日1日大切にして練習に取り組みたいと思います」

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