「聞き映えもいいし、かっこいい」 青木瀬令奈の来季目標は“1億円プレイヤー”

来季の目標は「複数回優勝」&「獲得賞金1億円超え」(撮影/内山孝志朗)

今季、自身初のシーズン2勝を達成し、メルセデスランキング12位で終えた青木瀬令奈が都内のゴルフショップで行われたイベントに出席。1年を振り返り、来季に向けた意気込みを語った。

青木が重視するのは「メルセデスランキング」より「賞金ランキング」だ。「(メルセデス)ポイントはまだ浸透しきれていない部分もあるし、私自身も何位で何ポイントとか分からない部分もあるので」と理由を説明。プロ13年目の今季は昨年(7092万9499円)より約850万円増の7955万4318円を稼ぎ、賞金13位(昨年16位)だった。

自身初のシーズン2勝を挙げた今季を振り返った(撮影/内山孝志朗)

ことし2月に30歳になった。10代や20代前半の若手プロ全盛の中、昨季はメルセデスランクで自己最高11位、今季は獲得賞金でキャリアハイを更新した。今季ドライビング・ディスタンスは224.22ydで89位とフィジカルに恵まれていなくても、進化に衰えはない。その秘密は何なのか。

「(専属キャディでもある大西翔太)コーチが軍師として今後の方針を決めてくれて、そのコーチに対していろんな方が助言をくださる。チームとしての人脈というか、気にかけてくださる方がたくさんいる。スポンサーさんであったり、周りの人に恵まれているからこそのキャリアハイだし、今の場所がある」。人間的な成熟が「周囲への感謝」を力に変える。

“飲酒、美容院、ネイルサロン絶ち”といった自分を律する行動を2019年5月から2年半近く続けているのも、周りへの感謝がきっかけだ。11月「大王製紙エリエールレディス」で年間2勝目を挙げ、飲酒解禁を宣言したが、「なんか(努力が)無駄になっちゃうかなって。でも12月に祝勝会とかもあるので、そこが1杯目になるのかな」と勝利の美酒はまだ味わっていない。

新「ゼクシオ」の発売記念トークショーで魅力を語った(撮影/内山孝志朗)

この日のトークショーでは、契約を結ぶダンロップが9日(土)に発売する「ゼクシオ 13」「ゼクシオ エックス」シリーズをPRした。11月の「大王製紙エリエール―」では「ゼクシオ エックス」の1Wを使用して勝利した。「構えた感じのイメージも出やすいし、打感も好き。データを見てもスピン量が抑えられていて、打ち出しもちゃんと(高さが)出ている」と新作を絶賛した。

来季は「シーズン複数回優勝」と「年間獲得賞金1億円超え」を狙う。「まずは複数回優勝を。そして “1億円プレイヤー”って聞き映えもいいし、かっこいいじゃないですか。コーチとも『そろそろ1億行きたいよね』って話しているので、稼げるように」。31歳で迎える来季も、さらなる高みを目指す。(編集部・内山孝志朗)

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