エンゼルスがフレッチャーとスタッシをブレーブスへ放出 米報道

日本時間12月9日、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたところによると、エンゼルスとブレーブスのあいだで2対2のトレードが成立したようだ。エンゼルスはデービッド・フレッチャーとマックス・スタッシを放出し、エバン・ホワイトとタイラー・トーマスを獲得。スタッシを獲得したブレーブスだが、捕手陣はすでにショーン・マーフィーとトラビス・ダーノーがいるため、パッサン記者は「再トレードの可能性が高い」と伝えている。

エンゼルスの目的は、フレッチャー(5年2600万ドル+オプション2年)とスタッシ(3年1750万ドル+オプション1年)の契約を処理することだろう。フレッチャーは5年契約があと2年分残っているが、今季途中にロースターの40人枠から外されたことからもわかるように、エンゼルスでは居場所を失いつつあった。ブレーブスは二遊間のデプスが薄くなっており、新天地では内野の控えとして重宝されそうだ。

一方のスタッシは、故障と家庭の事情によって今季を全休。3年契約は来季がラストイヤーだが、年俸700万ドルは控え捕手としては割高であり、若き正捕手のローガン・オホッピーを支えるベテラン捕手をより安価で獲得することを狙っているのだろう。ブレーブスにもスタッシの居場所はないため、マリナーズからブレーブスを経てパイレーツへトレードされたマルコ・ゴンザレスのように、スタッシも再トレードが確実視される。

エンゼルスが獲得したホワイトはデビュー前にマリナーズと6年2400万ドル+オプション3年の長期契約を結び、デビュー1年目の2020年にゴールドグラブ賞を獲得した一塁手である。しかし、2021年以降は相次ぐ故障によってまともにプレーできないシーズンが続いており、ここ2年はメジャーでの出場機会なし。マリナーズからブレーブスにトレードされたあと、ロースターの40人枠から外されていたが、新天地エンゼルスで再起を図ることになる。

トーマスは27歳の左腕で、まだメジャーでのプレー経験はない。今季はマイナーのAA級とAAA級で合計24試合に登板して34回2/3を投げ、2勝0敗4セーブ、2ホールド、防御率2.86、41奪三振をマーク。ブルペンの層が厚いとは言えないエンゼルスでは、オープン戦でのパフォーマンス次第では開幕ロースター入りのチャンスがありそうだ。

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