【MLB】エンゼルスがフレッチャーとスタッシを放出 ブレーブスは獲得したばかりのホワイトをトレード

写真:ブレーブスへトレードされたフレッチャー

エンゼルスとブレーブスの間で2対2のトレードが成立した。ブレーブスはデービッド・フレッチャーとマックス・スタッシ、エンゼルスはエバン・ホワイトとタイラー・トーマスをそれぞれ獲得。12月8日(日本時間9日)、『ESPN』のジェフ・パッサン記者が報じた。

フレッチャーはドラフトで入団してからエンゼルス一筋の29歳の内野手で、大谷翔平とも2018年の加入時から共にプレーしてきた。打率3割を記録したこともある好打者だが、直近2シーズンは故障や不振によるマイナー降格などで合計94試合の出場にとどまっていた。エンゼルスとの契約は2025年まで残っており、これは移籍先のブレーブスに引き継がれることになる。

2019年からエンゼルスでプレーする32歳の捕手スタッシは、2021年には13本塁打を放つなど活躍したが、翌2022年は打率1割台の不振に。今季は故障者リスト入りで開幕を迎え、出場がないままシーズン終盤に制限リスト入りし結局全休となった。シーズン終了後には、4月に誕生した第一子が未熟児として生まれ、長期間新生児の集中治療室に入っていることがシーズン全休の理由だったと明かされた。スタッシも2024年まで契約を残している。

エンゼルスが獲得したホワイトは、マリナーズでメジャーデビュー前に2025年までの6年契約を結んだが、ここまで2シーズンで通算84試合の出場にとどまっている一塁手。守備のうまさに定評があるが、打率は通算.165と打撃面に課題がある。今月3日にはジャレッド・ケルニックら5選手の絡むトレードでブレーブスに移籍したばかりだったが、ブレーブスはわずか5日でホワイトを放出したことになる。

ブレーブスはホワイトと同じトレードで獲得したマルコ・ゴンザレスも、トレードからわずか3日後にパイレーツへと放出しており、獲得した3選手のうち2人を既に手放した。コストに見合わない活躍だったホワイトとゴンザレスについては、ブレーブスがケルニックを獲得するためにマリナーズから引き取った形で、ブレーブスは当初から2選手の放出を考えていた可能性もある。

エンゼルスが獲得したもう一人の選手タイラー・トーマスは27歳の右投手で、今季は2Aと3Aでプレーしたマイナーリーガーだ。メジャーデビューはしておらず、有望株というわけではない。

今オフ積極的な動きを見せているブレーブスが成立させたトレードは6つ目。今回は契約の残っている選手同士を交換した形だ。まだブレーブスの明確な意図は見えてこないが、今後も積極的な補強を繰り返す可能性は高そうだ。

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