鯨類含む海洋生物資源の持続可能な利用確保共有

 岸田文雄総理は7日、ノルウェーのヨナス・ガール・ストーレ首相と官邸で会談。クリーン・エネルギー、グリーン移行分野、海洋生物資源の持続的利用等、幅広い分野での連携を深めることを確認した。

 両国政府による戦略パートナーシップに関する共同声明では鯨類を含む海洋生物資源について「ノルウェー及び日本が科学的根拠に基づいて鯨類を含む海洋生物資源の持続可能な利用を確保する重要性を共有するパートナーであることを確認した」としている。

 そのうえで「両首脳は大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)、北大西洋 海産哺乳動物委員会(NAMMCO)又は国際捕鯨委員会(IWC)等の国際機関を通じて協力を続けていることを再確認した」とした。

 この日の会談では、このほか(1)共に海洋国家として北極の持続可能な利用、海運の脱炭素化を始めとする気候変動対策等において緊密に連携していく(2)安保理改革を含む国連の機能強化が重要との認識を共有し、「核兵器のない世界」の実現に向け引き続き連携していくことを共有。

 地域情勢では(1)ロシアによるウクライナ侵略に関し、厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続することが重要であり、一日も早く公正かつ永続的な平和を実現すべく、同志国の結束を維持して取り組んでいく(2)核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において引き続き緊密に連携していく(3)ガザの人道状況の改善に資する人道的休止の確保及び事態の早期沈静化が重要との認識を共有した。(編集担当:森高龍二)

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