筒香嘉智がジャイアンツと再契約へ 2年ぶりのメジャー復帰目指す

日本時間12月9日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はジャイアンツが筒香嘉智と再契約を結ぶことで合意したことを伝えた。契約条件の詳細は不明だが、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「スプリング・トレーニングへの招待が付属したマイナー契約と考えるのが自然だ」と報じている。レンジャーズとのマイナー契約からスタートした今季はメジャー昇格を果たせなかった筒香。今年8月に加入したジャイアンツに残り、2年ぶりのメジャー昇格を目指すことになる。

現在32歳の筒香は2019年オフにポスティング制度を利用してメジャーへ移籍し、2年1200万ドルでレイズと契約。1年目は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で60試合制の短縮シーズンとなり、51試合に出場したが、打率.197、8本塁打、24打点、OPS.708と日本時代のような打棒を発揮することはできなかった。

2年目は26試合に出場して打率.167と不振を極め、5月にDFAとなり、トレードでドジャースへ移籍。ここでも12試合で打率.120と結果を残せず、故障者リスト入りしている期間中にロースターの40人枠を外され、8月に放出された。しかし、パイレーツに加入すると、43試合で打率.268、8本塁打、25打点、OPS.883をマーク。オフにFAとなったが、1年400万ドルで再契約した。

ところが、打線の中心として期待された3年目は50試合で打率.171、2本塁打、19打点、OPS.478と再び低迷し、8月に解雇。その後、ブルージェイズとマイナー契約を結んだが、メジャー復帰は果たせなかった。

渡米4年目となった今季はレンジャーズとのマイナー契約からスタートしたが、スプリング・トレーニングでアピールできず開幕ロースター入りを逃し、傘下マイナーでプレーを継続。その後、メジャー昇格の機会を求め、6月にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してFAとなった。

しばらく契約が見つからず、米国内でトレーニングを継続していたが、8月に独立リーグ球団と契約すると、自慢の打棒を発揮してアピールに成功。ジャイアンツとマイナー契約を結んだが、メジャー昇格の機会は訪れなかった。

今季はマイナーAA級とAAA級で合計68試合に出場して打率.260、10本塁打、44打点、3盗塁、出塁率.401、OPS.858という成績。守備走塁面での貢献があまり期待できないタイプの選手のため、メジャー復帰のためには打撃面でより一層の奮起が求められる。

日本に戻らず、米国でのチャレンジを続ける筒香。渡米5年目の来季こそは、メジャーの舞台で輝く姿を見せることができるだろうか。

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