戦い方には満足も… 柏MF椎橋慧也が感じた川崎Fとの差 「こういう大舞台はレイソルとしては10何年ぶり」

天皇杯決勝について語った椎橋[写真:©超ワールドサッカー]

柏レイソルのMF椎橋慧也が試合を振り返った。

9日、第103回天皇杯決勝の川崎フロンターレ戦に臨んだ柏レイソル。90分を0-0で終えると延長戦でも決着がつかず、PK戦までもつれた末、8-7で川崎Fが勝利を収めた。

この一戦に先発した椎橋は、高い位置からのプレスやブロックを敷いての守備を徹底したチームとしての戦いぶりに満足感を示しつつ、PK戦にもつれこむ前に仕留めきれなかった以上、敗戦も仕方ないと語った。

「ああいう戦い方で残留を決めて、川崎がしっかり繋いでくるっていうのはわかっていたんで、先制されない、失点しないように」

「なおかつ僕らも(細谷)真大のスピードを活かして、角を取ってそこから押し込んで攻めるっていうのが前半の立ち上がりからずっとできていたんで、あそこで1点取れれば試合内容も変わったと思うし、PKはあれだけ外して、相手も外していましたから。運的なこともあるんで、しょうがないかなという感じです」

具体的な守備の部分に関しては、中盤で対峙する3選手やセカンドボールへの反応を強く意識したと語っている。

「橘田(健人)選手と脇坂(泰斗)選手と瀬古(樹)選手を自由にさせない。グラウンドもそんなに良くなかったんで、ロングボールを多用してくることもわかっていたので。あとは僕らのセカンド拾ってっていうところは試合を通してできたと思うんで、今年の戦い方を自信持って表現できたかなと思います」

この戦い方が来シーズンにも繋がるか問われた椎橋は「手応えあります」と自信を覗かせつつ、決定機を逃した細谷真大の責任も冗談まじりに言及した。

「真大が点取っていれば終わった試合なので、厳しく言っておきます(笑)。リプレイ見たけど『全然ボール当たってないじゃん』と思ったので『しっかりボール当てろ』って言っておきます(笑)」

優勝に向け足りなかった部分に関しても「真大の決定力ですね(笑)」と細谷のプレーに触れた一方、2012年以来2度目の天皇杯優勝を目指した柏と、タイトル経験豊富な川崎Fとの差も要因の1つに挙げた。

「その経験はあると思いますし、だからこそこういう大舞台で(戦うのは)レイソルとしては10何年ぶり、僕らもレイソルだと(タイトル)獲ってる選手とか限られてくると思うので、獲ると獲らないでACL(AFCチャンピオンズリーグ)っていう目に見えることも違いますし、自分のキャリアでタイトル獲れるっていうことはサッカー選手として大事なこと」

「それがあと一歩だったってことで、まだまだだなと思うので、また来年がんばりたいですね」

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