現地時間12月10日、プレミアリーグ第15節のアストンヴィラ vs アーセナルの試合がアストンヴィラのホーム、ヴィラ・パークで行われた。
3位アストンヴィラと2位アーセナルの勝ち点差は4である。アストンヴィラは前節、ここヴィラ・パークで、昨シーズン王者マンチェスター・シティを返り討ちにしており、アーセナルはルートン・タウンとの試合をデクラン・ライスの後半ATの劇的弾で勝利を収めている。どちらも好調なチームだ。
アストンヴィラのスタメンは前節からの変更はない。フォーメーションは4-4-1-1の布陣だ。
アーセナルのスタメンは、左SB以外は前節からの変更はない。その左SBは、ヤクブ・キヴィオルに代わってオレクサンドル・ジンチェンコが入る。なお、冨安健洋はふくらはぎの負傷で離脱しており、監督のミケル・アルテタは前節の試合でイエローカードを貰い、累積警告でベンチ入り禁止の処分を受けている。
試合開始からお互いに攻守の切り替えが素早い展開となる。
前半7分、アストンヴィラはGKから丁寧にビルドアップすると、右サイドをリオン・ベイリーが切り裂き、ジョン・マッギンにパス。ゴールへ背を向けた状態でマッギンがボールを受けると、素早く反転してシュート。これが先制点となるゴールに。スコアは1-0でアストンヴィラがリード。
前半の10分台に入ると、アーセナルは徐々にボールを保持していくようになるが、敵陣まで押し込んだ後に、パスミスでボールを奪われる場面が目立つ。
前半33分、アーセナルはCKのチャンスからマルティン・ウーデゴールがシュートするも、わずかにゴールマウスの右へと逸れる。
試合はアストンヴィラの素晴らしい守備やGKエミリアーノ・マルティネスのナイスセーブもあり、スコアは1-0のまま進み、スコアは1-0のまま前半終了となった。
ハーフタイムの交代はアストンヴィラがベイリーに代えてムサ・ディアビを投入。右サイドにマッギンが入り、左サイドユーリ・ティーレマンス、ディアビがシャドーストライカーのポジションに入る。アーセナルのハーフタイムの交代はなかった。
後半は開始直後からアーセナルがアストンヴィラを押し込む展開に。
53分、アストンヴィラのリュカ・ディーニュが自陣のペナルティーエリア付近でブカヨ・サカのユニフォームを引っ張ってしまい、イエローカードを受ける。ディーニュは累積警告で次の試合出場停止となる。
56分、ティーレマンスに代わってジェイコブ・ラムジーがピッチに入る。58分、ジンチェンコのスルーパスに反応して抜け出したカイ・ハヴァーツがペナルティーエリア内でボールをウーデゴールへと折り返す。ウーデゴールはフリーの状態でボールを受け、同点のチャンスかと思われたがシュートはゴールの枠外へ。
62分、デクラン・ライスの裏を狙ったパスにサカが追いつくと、GKマルティネスをかわして無人のゴールへシュート。同点かと思われたがオフサイドの判定となった。
66分、アストンヴィラが選手交代。エズリ・コンサに変えてマティー・キャッシュ、ブバカル・カマラに代えてレアアンデル・デンドンケルが入る。70分、アーセナルはガブリエウ・マルティネッリに代えてレアンドロ・トロサールが入る。アーセナルとしてはこの選手交代で試合の流れを変えたいところだ。
78分、アストンヴィラはディーニュを下げてアレックス・モレノをピッチに投入する。アーセナルも82分、ガブリエウ・ジェズスに代えてエディー・エンケティアが入る。
アストンヴィラのウナイ・エメリ監督が適切に選手交代することで。アストンヴィラの選手たちのプレスの強度とスピードが落ちない。そのプレスにアーセナルは苦しめられ、なかなか絶好機を作れない。
91分、ハヴァーツがボールをゴールへと押し込んで同点かと思われたがVARの結果、ハヴァーツのハンドがあったという判定でノーゴールという判定に。
93分、アーセナルはDFのジンチェンコに代えてFWのリース・ネルソンを投入する。アーセナルとしては、なんとしても得点したいという意図が見える選手交代だ。
試合は1-0のまま終了。アストンヴィラは最後までアーセナルにゴールを割らせなかった。そして、この勝利でアストンヴィラはホームで15連勝というクラブ記録を達成した。
◉試合結果
アストンヴィラ 1-0 アーセナル
1-0 7分 ジョン・マッギン(アストンヴィラ)