【2023年シーズン日本人選手名場面⑥】打ち出すと止まらない誠也! 日本人初の3打席連続アーチ

キャンプ中に左脇腹を痛め、ワールド・ベースボール・クラシックの出場を断念。開幕戦にも間に合わなかったが、打率、本塁打、打点などで1年目を上回ったカブスの鈴木誠也。今季の鈴木は打ち出すと止まらなかった。

カブスの鈴木誠也は、日本時間4月15日に「4番・右翼」で遅れて開幕を迎えると、8回にレフトスタンドへ飛び込む今季第1号のアーチを放った。ところが、4月の本塁打はこの1本のみで、打率も.254と伸び悩んだ。しかし、5月中旬から徐々に調子を取り戻し、迎えた5月17日のアストロズ戦から輝きを放つ。

「5番・右翼」でスタメン出場した鈴木は、7回の第3打席でレフト前へのヒットを記録すると、9回の第4打席では今季第3号アーチを放った。そして、「4番・右翼」で出場した翌日は、初回に前日から2打席連続となる本塁打を放つと、次に回ってきた3回の第2打席でもレフトスタンドへの放物線を描き、日本人初の3打席連続本塁打をマークした。

さらに、その日は四球、安打、四球で前日から7打席連続で出塁すると、移動日を1日挟んだ20日の試合でも第1打席で四球を選び、8打席連続出塁を記録した。

今季の鈴木は1度火がつくと止まらなかった。この日を含めて3試合連続マルチ安打をマークすると、9月には4試合連続マルチなど、随所で活躍が光った。

シーズンを終えてみれば、1年目を上回る成績を残し、1年目に14本だった本塁打は20本にアップ。日本人の右打者として最多本数となった。鈴木は「前半戦は貢献できなかった」とシーズンを悔やんだが、9月の打率はリーグ3位の.370、打点は2位の26と、最後は「自信になった」と語った。来季に期待が持てる手応えを掴んだメジャー2年目のシーズンを経て、2024年はどんな活躍を見せてくれるのだろうか。躍動する鈴木誠也の姿が今から待ち遠しい。

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