中井やまゆり園で職員が不適切対応 入所者が居室内で排せつ中に食事させる 心理的虐待と認定 

県立中井やまゆり園(資料写真)

 神奈川県は11日、県立知的障害者施設「中井やまゆり園」(中井町)の職員2人が居室内のポータブルトイレで排せつしていた入所者に薬や食事を与えるなどの不適切な対応があったと発表した。同園から虐待通報を受けた関係自治体が8日に心理的虐待に当たると認定した。

 県障害サービス課や同園によると、50代と40代の女性職員が10月26日正午ごろから約15分間、寮内の個室に置かれたポータブルトイレに座っていた60代の女性入所者にヨーグルトに混ぜた薬を与えた後、引き続き食事を与えようとした。入所者はこれを拒否していたといい、園内を巡回していた民間の支援改善アドバイザーが目撃して発覚した。

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