松野官房長官の不信任決議案 立憲が提出

 立憲民主党は11日、政治資金パーティーをめぐり1000万円以上の裏金をつくった疑惑が出る中でも、疑惑払拭のための説明を拒否し続ける松野博一官房長官に対し、政府の国際的信用も損なうとして「不信任決議案」を提出した。

 立憲の安住淳国対委員長は「松野氏は説明を拒否し続けており、岸田内閣の情報発信者として完全に機能停止の状態」と指摘した。

 また「日本の官房長官が、その責任を一切放棄しているという状況は日本政府の国際的な信用も失っていると言わざるを得ない」と憂慮した。

 安住氏は「松野氏が官房長官としてその職に居座り続ける限り、国益を日に日に更に損じる可能性が高いと断ぜざるを得ない。よって国家、国民のためにその職を辞するべきと考える」と提出した理由を述べた。

 また立憲として単独で提出したことについて、安住氏は政治日程が非常に立て込んでいたため他党と共同提出するために調整する時間がなかったためだとし、提出後に他党に賛同を求める形をとらせていただいたとしている。官房長官不信任決議案そのものを安住氏が党代表や幹事長に進言したのが、11日午前の話だったと説明した。(編集担当:森高龍二)

立憲の安住淳国対委員長は「松野氏は説明を拒否し続けており、岸田内閣の情報発信者として完全に機能停止の状態」と指摘した

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