中学校給食調理中のたばこ吸い殻混入問題 横浜市、原因特定の再調査は実施せず

横浜市役所(資料写真)

 横浜市の中学校給食の調理中にたばこの吸い殻が混入した問題で、山中竹春市長は12日の市会本会議で、原因特定のための再調査を実施しない考えを示した。市議からは、当事者である中学生にたばこの混入と伝えなかった市教育委員会の対応にも疑問の声が上がった。

 混入は10月5日に発生。給食製造業者が「粉ふき芋」の調理のために、納品されたカットジャガイモをゆでていた際、鍋の中から発見された。製造する他の3社も同じ納品業者からジャガイモを仕入れており、市教委はメニュー自体の提供停止を決定。すでにランチボックスに盛り付けられた後だったため、そのまま配膳せざるを得ず、各学校に喫食しないよう呼びかけた。

 山中市長は再調査をしない理由について、市教委と保健所が製造業者と食材の納品業者に対して詳細な調査をしたと説明。混入原因は特定できなかったが、「施設内で異物が混入する可能性は低いと推察された」と述べた。

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