宇佐市初の児童劇団が1月に始動 元教員の夫婦、団員募集を兼ね演劇体験会【大分県】

子ども劇団「USAキッズ」を立ち上げる竹田広明さん(左)と京子さん。「まず体験会に参加して」=宇佐市閤
2日にあった演劇体験会。竹田広明さん(右端)の指導で、子どもたちが演劇に触れた=宇佐市南宇佐
演劇体験会で子どもらに指導する竹田広明さん(右端)

 【宇佐】宇佐市閤の竹田広明さん(64)と京子さん(66)夫婦は、市内で初めての児童劇団を発足させる。来年1月から活動をスタートし、秋に初公演をする計画。元教員の2人は「演劇の素晴らしさを伝え、郷土愛も育みたい」と意気込む。団員募集を兼ねて今月中は体験会を開いている。

 広明さんは学生時代に演劇経験がある。市内の西馬城(にしまき)小に勤務していた当時、保護者らと劇団「西馬城」を旗揚げ。宇佐文化会館で定期公演を開くなど、約20年間活動した。

 2人とも今春退職したのをきっかけに、「いつか子どもに演劇を指導したい」という思いを実現することにした。

 劇団名は「USA(うさ)キッズ」。1月から毎週1回、練習をしながら、市内のイベント出演や福祉施設訪問などで演技の経験を積む。秋に郷土の偉人や民話を紹介する広明さんの脚本で公演をする計画。

 代表となる広明さんは「演劇の力で郷土の素晴らしさを教えたい。協力し合う大切さを学び、人に伝える力も身に付けてほしい」という。

 今月2日、初めての体験会を宇佐公民館(南宇佐)で開き、小中学生12人が参加した。準備運動や発声をした後、広明さんの指導で童話「北風と太陽」を題材に登場人物の気持ちになってせりふを言う練習をした。四日市南小4年の外園弥太郎君(10)は「劇の楽しさを感じた。もっとやってみたい」と話した。

 体験会は16、23日にも午前10時から、同公民館で開催する。小3~中3が対象で、参加は無料。

 京子さんは「子どもたちが持つ想像力や表現力の豊かさを改めて感じた。まずは体験会に参加し、演劇を始めてみませんか」と呼びかける。

 問い合わせは竹田広明さん(0978.33.1673)。

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