パイレーツが正一塁手を確保 テレズと1年320万ドルで契約合意

夏場のトレードでカルロス・サンタナをブリュワーズへ放出したあと、正一塁手が不在の状況が続いていたパイレーツがレギュラー候補を確保した。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、パイレーツはブリュワーズからノンテンダーFAとなっていたラウディ・テレズと1年320万ドル(プラス出来高)の契約を結ぶことで合意に至ったようだ。今季は不振だったが、2022年には35本塁打を放っており、復活すればパイレーツにとって大きな戦力となる。

現在28歳のテレズは2018年にブルージェイズでメジャーデビュー。翌2019年には111試合で21本塁打を放ったが、それ以降は伸び悩むシーズンが続いていた。しかし、ブリュワーズ移籍2年目となった2022年は153試合に出場して打率.219、35本塁打、89打点、OPS.767を記録。ようやく持ち前のパワーをメジャーの舞台でフルに発揮できるようになった。

さらなる活躍が期待された今季は、4月末までに8本塁打を放つ好スタートを切ったものの、5月以降は失速。7月には右前腕の炎症による故障者リスト入りもあり、結局106試合で打率.215、13本塁打、47打点、OPS.667という不本意なシーズンとなった。来季の年俸は590万ドルと予想されていたが、ブリュワーズは来季の契約をオファーせず、ノンテンダーFAとすることを選択。テレズはFA市場で新天地を探していた。

テレズは新天地パイレーツで一塁のレギュラーとして起用されるとみられるが、テレズは左腕を苦手としているため、右打者のコナー・ジョーとのプラトーン起用が濃厚。テレズがメジャー通算で左腕に対して打率.236、OPS.694にとどまっている一方、ジョーはメジャー通算で左腕に対して打率.261、OPS.786をマークしている。このプラトーン起用がうまくハマれば、一塁手の攻撃力は大きく向上しそうだ。

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