国内で初めて感染症「エムポックス」死亡例 厚労省発表

 厚生労働省は13日、ウイルス性の感染症「エムポックス」に感染した国内の男性が先月、死亡していたと発表した。「エムポックス」による死者が確認されたのは国内では初めてとみられる。

国内感染者はこれまで227人

 「エムポックス」は欧米などで感染拡大したウイルス性の感染症。多くは自然軽快するが、小児や妊婦、免疫不全者で重症となる場合がある。昨年から国内でも感染者が報告され、これまで227人の感染者が確認されている。

 厚生労働省の発表によると、先月死亡したのは埼玉県在住の30代男性。海外渡航歴はなく、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)による免疫不全の状態だったという。これまで海外で報告されている重症・死亡例も多くは同様にHIVによる免疫不全症例となっている。

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