宇都宮市にある中央卸売市場では、全国で2カ所の市場のみに出荷されている特別なミカンがシーズンを迎えています。
宇都宮市の中央卸売市場で出荷が始まったマルケンみかんは、和歌山県有田川町の賢地区などで生産されている完熟の早生ミカンです。
総務省がことし行った、ミカンの1世帯あたりの年間の支出金額の調査で、宇都宮市が全国で1位になりました。金額は1世帯あたり5483円で全国平均を1200円上回っています。
一般的なミカンよりも少ない年間1200トンほどしか生産されない「マルケンみかん」ですが、支出額の多さを理由に、宇都宮と宮城県石巻の2つの市場にのみ出荷されるようになりました。
一般的なミカンは、食べごろになる前に収穫して消費者に届くまでの間に成熟させるものが多いなか、マルケンみかんは、何度も間引きを行い木に実がなっている状態で完熟させる独自の方法で栽培されています。
市場関係者によりますと2023年は、雨が少なかったため大きさはやや小ぶりだということですが、その分、味が凝縮されているということです。
マルケンみかんは県内各地のスーパーマーケットなどで12月末ごろまで販売されるということです。