ブルージェイズがブリュワーズ・イェリッチの獲得を検討か 米報道

今オフのブリュワーズはFAまであと1年となったコービン・バーンズとウィリー・アダメスのトレードの噂が絶えない。しかし、ここにきて新たな名前がトレード候補として浮上してきた。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、左打ちの強打者の獲得を目指すブルージェイズがクリスチャン・イェリッチの獲得を検討しているという。ブリュワーズに放出の意思があるかどうかは不明であり、イェリッチ自身にもトレード拒否権があるため、実現へのハードルはかなり高そうだ。

現在32歳のイェリッチはブリュワーズ移籍1年目の2018年から2年連続で首位打者のタイトルを獲得。2018年はMVPを受賞し、2019年もMVP投票で2位となった。しかし、2020年からは3年連続でOPSが.800に届かないなど低迷。今季はやや盛り返し、144試合に出場して打率.278、19本塁打、76打点、28盗塁、出塁率.370、OPS.818をマークした。

トレード成立に向けた最大のハードルは、イェリッチが全球団に対するトレード拒否権を持っていることだ。ブリュワーズはイェリッチが2年連続で大活躍を見せたあと、2020年3月に9年2億1500万ドル+オプション1年という超大型契約を締結。年俸2600万ドルの契約があと5年残っており、この9年契約には全球団に対するトレード拒否権も盛り込まれている。もし2チーム間でトレードが合意したとしても、イェリッチの同意を得られなければトレードが成立することはない。

ジョージ・スプリンガー、ボー・ビシェット、ブラディミール・ゲレーロJr.など右打ちの強打者を多く抱えるブルージェイズは、左打ちの強打者が補強ポイントとなっており、大谷翔平の獲得にも乗り出していた。FA市場にはまだコディ・ベリンジャーが残っており、ブルージェイズをベリンジャー獲得の有力候補に挙げる声も多い。イェリッチ獲得をどれくらい真剣に考えているのかは不明だが、広い視野を持って左打者の獲得を検討していることは間違いなさそうだ。

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