「ドジャース・大谷」が期待できるこれだけの理由

日本はもちろん、全米をも賑わせた大谷翔平の「移籍フィーバー」はドジャース移籍で収まった。しかし、これから気になるのは大谷がドジャースで活躍できるのかということ。データを紐解くと、大谷の活躍に大いに期待できることが見えてくる。

打者専念で迎える来季、大谷翔平は新天地のドジャースでどこまで活躍できるのか。ファンにとってはとても気になるところだろう。

本拠地ドジャー・スタジアムとの相性を見てみると、過去に大谷は通算15試合に出場し、28打数10安打、打率.357、出塁率.457、長打率.679、OPSは1.136とそれぞれ高い数値を残している。今季は日本時間7月9日の試合で4打数3安打、うち本塁打1本、三塁打1本を放っている。

ドジャー・スタジアムは、球場ごとの偏りを表す数値指標であるパーク・ファクターによると、過去3年における本塁打は平均100に対して122と本塁打が出やすい。これはメジャー全体でもレッズのグレートアメリカン・ボールパークの131に次ぐ2位。エンゼルスの本拠地であるエンゼル・スタジアムは112なので、さらなる本塁打数アップが期待できる。

一方で、今季の大谷はリーグ2位の申告敬遠21を記録しているように、勝負を避けられてしまえば球場の優位性を活かすことができない。しかし、ドジャースは大谷の前後を打つバッターに強力な布陣を揃えている。

来季の打順では「2番・DH」が予想される大谷の前を打つのが、2018年の首位打者&MVP、そして2023年はMVP投票2位となったムーキー・ベッツだ。

今季はリーグ6位の39本塁打、5位の打率.307、3位のOPS.987など好成績を残しており、なかでも出塁率はリーグ4位の.408と4割を超えているだけに、後ろを打つ大谷の打点増も期待できる。

大谷に続く3番には、2020年のMVP、2023年はMVP投票3位となったフレディ・フリーマンが控えている。

本塁打29、打率はリーグ2位の.331、102打点をマークした打者を前に、走者は残したくないので大谷との勝負は避けられないはずだ。

新天地での活躍を願うファンにとって、期待が持てるこれらのデータは心強い。悲願のポストシーズン出場を目指す大谷と、ドジャースが誇る強力な布陣はどんな試合を見せてくれるのだろうか。この上位打線3人によるMVP争いという夢のようなシーズンも夢ではない。

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