S・ランス率いるウィル・スティル監督のサンダーランド行きは可能性薄…クラブはシーズン途中の引き抜きを拒否

S・ランス躍進を支えるスティル監督[写真:Getty Images]

スタッド・ランスは、サンダーランド行きを希望しているとされるウィル・スティル監督(31)のシーズン中の退団を拒否する意向だ。フランス『フット・メルカート』が報じている。

イギリス、フランスの両国の主要メディアは、トニー・モウブレイ監督を解任にしたチャンピオンシップ(イングランド2部)のサンダーランドが、有力な後釜候補としてスティル監督の招へいに動いていると報道。

さらに、スティル監督自身が現在6位に位置し、久々のプレミアリーグ昇格の可能性も十分にあるブラックキャッツでの指揮に強い興味を示し、先日にイングランドでクラブ幹部と直接話し合いを行ったとも報道していた。

だが、ランス側は今季終了後の青年指揮官の流出は覚悟しているものの、ここまでリーグ・アン8位に位置するなかで、シーズン途中の退団は望ましいものではないと考えているという。仮に、サンダーランドからオファーが届いた場合でも強硬な姿勢で引き抜きを断固拒否する構えだという。

また、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、サンダーランドがスティル監督を候補の一人としてリストアップしているものの、両者の間でいかなる合意もなされておらず、同クラブは他のターゲットの招へいに動いていると伝えている。

そのため、少なくとも今後サンダーランドが拒否できない好条件のオファーを掲示しない限り、このタイミングでの引き抜きが実現する可能性は非常に低いという。

ランスの躍進を支える戦術家の去就はMF伊東純也、FW中村敬斗の日本代表コンビにも少なからず影響を与えるものだが、少なくとも今季終了まではチームを率いる可能性は高いようだ。

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