三陸ジオパーク再認定 体験ツアー開催や円滑な運営が評価

 

 【東京支社】日本ジオパーク委員会(委員長・中田節也東京大名誉教授)は14日、都内で会議を開き、岩手県沿岸部を中心に構成する三陸ジオパークなど3地域を再認定(認定期間4年)、2地域を条件付き再認定(同2年)と決めた。三陸は日本一広いエリアをつなぐ体験ツアーの開催や、協議会事務局の統合で円滑な運営が図られていることが評価された。

 会議終了後に中田委員長らが記者会見。三陸を調査した菅原久誠委員は「広いジオパークを運営するのは非常に難しい。その中で地域間の連携を生み出し、生物の多様性を実感できるツアーの開催は高く評価できる」と述べた。

 運営体制が課題の一つとされていたが、宮古市に事務局を統合したことで地域とのコミュニケーションが増えていると指摘。雇用した専門員が地域全体を調整できるようになっているとした。

 

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