大谷争奪戦 エンゼルスはドジャースに匹敵するオファーを提示せず

大谷翔平の争奪戦はドジャースが10年7億ドルという超大型契約を提示することで決着したが、ジャイアンツやブルージェイズもそれに近い条件をオファーしていたことが報じられている。一方、大谷がメジャー最初の6シーズンを過ごしたエンゼルスは、これらの球団に対抗できるようなオファーを提示しようとはしなかったようだ。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者は「エンゼルスのアート・モレノ・オーナーは他球団のオファーに対抗しようとしなかった」と伝えている。

ドジャースが大谷との10年契約を正式に発表したあと、ジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長は「大谷がドジャースと結んだ契約と基本的には同じ条件をオファーしていた」ことを明かした。また、カナダメディア「スポーツネット」のベン・ニコルソン=スミス記者は、ブルージェイズが提示したオファーがドジャースとかなり近いものであったことを報じている。大谷はこれらのオファーのなかで、最もワールドシリーズ制覇に近いチームとしてドジャースを選んだというわけだ。

一方、エンゼルスは最終候補にすら残っていなかったとみられる。ハリス記者によると、大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏は、争奪戦の終盤戦にエンゼルスと接触し、大谷を引きとめるためのチャンスを与えたという。ところが、モレノ・オーナーは他球団に対抗できるようなオファーを提示しようとはしなかったようだ。バレロ氏は「彼はアナハイムでプレーするのが本当に大好きだった。そこにいた人々を含め、すべてを愛していた。だから、彼らにチャンスを与えようと思ったんだ。でも、それは上手くいかなかった」と話している。

ハリス記者は「もしエンゼルスがドジャースと同額のオファーを出していたとしても、大谷がエンゼルス残留を真剣に考えたかどうかは定かではない」としている。「勝利」を最重要視する大谷は、エンゼルスからドジャースを上回るオファーがあったとしても、ドジャースを選んでいた可能性が高そうだが、モレノ・オーナーはそれにチャレンジすることすらしなかったようだ。なお、エンゼルスがどのような条件を提示していたのか、詳細は明らかになっていない。

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