「黒ひげ絶対助ける!」ロボットが網でキャッチ! SNS上で話題に【長野】

おもちゃの「黒ひげ危機一発」、その黒ひげが網でキャッチされました。SNS上で「黒ひげ絶対助けるロボ」と話題になっているこのロボット。「ものづくり」信州の技術が詰まっています。

先月末から4日間の日程で開催された国際ロボット展で撮影された映像です。おもちゃの「黒ひげ危機一発」。タルにいるのは5人の黒ひげです。
ロボットが剣を刺した次の瞬間…!5人の黒ひげが四方八方に飛び出しますが、右側のロボットが網で全員をキャッチしました。
SNSで「黒ひげ絶対助けるロボ」と題して動画が投稿されると、再生数は580万回以上に!よく見ると信州になじみ深い企業の名前があります。

■セイコーエプソンMS事業部・岡田隆一さん
「ここまで〝バズる〟とは思っていなくてエプソンがロボットをやっていることですとか、世の中の人に知ってもらえた」

開発したのは諏訪市に本社を置き情報関連機器などを手がけるセイコーエプソンです。
ロボット事業の担当部署がある安曇野市の豊科事業所で実演してもらいました。

どのアングルで見ても…ナイスキャッチ!網を使うロボットに目が行きますが、実は、剣を刺すロボットがすごいんです。

■セイコーエプソン・MS事業部・松下翼さん
「当たりの穴に剣を刺した時の微細な力の違いを検出して当たり穴を見つけるようなシステムになっている」

リズミカルに剣を刺していきますが、当たりの穴では…刺すのをやめました。力を感知する「力覚センサー」が働き剣を刺す時のわずかな力の違いで当たりの穴を発見しています。
さらに、黒ひげが飛び出すタイミングをキャッチするロボットに伝達。
そうすると…【黒ひげキャッチ】〝連携プレー〟で見事に救助!というわけです。

■セイコーエプソンMS事業部・岡田隆一さん
「(業界では)人手不足ということも課題視されているので、解決に向けてエプソンのロボットと力覚センサーが貢献できれば」

ちなみにこの「黒ひげ」。現在のルールでは飛び出してしまったら「負け」ですが、元々は飛ばせたら「勝ち」だったそうです。

© 長野朝日放送株式会社