Official髭男dism・藤原聡「ビジネスなんですよね、やっぱ」音楽活動について赤裸々に明かした心境

<記事提供:COCONUTS>

12月14日放送の「news zero」(日本テレビ系)で、キャスターの有働由美子さんと番組のテーマ曲「日常」 を手がけるOfficial髭男dismが対談。

Official髭男dismの藤原聡さんは創作における葛藤を明かし注目を集めました。

■ヒゲダン・藤原聡、創作の葛藤を明かす

人気バンドとしてタイアップも多いOfficial髭男dism。

有働さんが「タイアップしたら、流石だ、良い曲だなって、どんどんそれが積み重なるじゃないですか。次も良い曲、もっといえば売れる曲、好きなものを書くっていうことはどのぐらい両立しますか?」と尋ねます。

すると、ボーカルの藤原さんは「ヒットするものを作ることは当然できないし、分からないので、僕達も。それは(楽曲を)聴かれれば嬉しいですし、たくさん聴いて欲しいし。ライブにはたくさん来て欲しいって思いますけども。聴かれるためにこうしなきゃいけないとか、聴かれるためにこうしようっていうのは結構辛いことなんですよね」と、創作における葛藤を告白。

藤原さんは「こんな曲を世の中に残したいんだ、っていうものだけを曲だけをやってたいんです」と話すと、有働さんも思わず「そっか…」と納得。

しかし、藤原さんは「でもビジネスなんですよね、やっぱ。音楽とはいえ関わっているチームがいて、それで自分達もご飯を食べて暮らしているし、結果は出さなきゃいけないものなんですけど…。でも、出すために動いちゃダメで」と、常に板挟みな状態だと語ります。

ギターの小笹大輔さんは「ビジネス的な苦しい所を結構1人で背負ってくれたなっていう気持ちが強くて、本当不安とかも1番背負ってるのが聡っちゃんだと思うので、『こんな良い曲だったら大丈夫です』っていうのを隣で言い続けるっていう感じなんですけど」と、苦悩を1人で背負う藤原さんを思いやります。

■小笹大輔、藤原聡に「休んでください」

藤原さんは今年3月、声帯ポリープを発症し、療養のためライブ活動を休止することを発表しました。

「結局は自分を慰め、救うのも音楽って強くて」と療養中も音楽制作を行っていた藤原さん。

有働さんが「今、振り返るとその時期は必要でしたか? それともそんな辛い時期はいらなかったですか?」と療養を経ての心境の変化を聞くと、藤原さんは「なるべく欲しくはないですけど」と本音を吐露。

それでも藤原さんは「人として倒れてしまっては元も子もないことを学びました。ベストではないけれども何とかなってきた所をほったらかしにした結果…。『初めて休むことも仕事だ』っていう言葉を本当に意味で理解した気がしました。この期間で」と、ライブ活動休止で気づいたことを明かします。

そして、藤原さんが「なので、ちょっとでも違和感があったらすぐ休むよ、俺は!」と話すと、小笹さんは「休んでください!」と優しく声をかけました。

今回の放送にはネット上で「さとっちゃん『ちょっとでも違和感があったらすぐ休むよ、俺は!』大ちゃん『休んでください』このやりとり尊い、絆の深さを感じた」「自分が世の中に残したいと思うものをつくっていたい。でも、音楽とはいえビジネスで、関わっている人がたくさんいて、自分たちもそれでご飯を食べている。っていうさとっちゃんの言葉がとても心に残ってる」「大切な人達と生きる為に大好きな音楽を『ビジネス』って言えるさとっちゃんカッコ良すぎる。まじで強い人。この先もヒゲダンとさとっちゃんに幸あれ」などのコメントが。

藤原さんの自分の作りたい曲とビジネスと成功させることの板挟みになっているという話は深いですね。また、藤原さんの言葉にすぐに反応する小笹さんとの関係もお互いへの信頼感がにじみ出ていて素敵でした。

(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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