ドジャース・大谷が9月に外野を守る可能性 ロバーツ監督が言及

日本時間12月16日、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「ダン・パトリック・ショー」に出演し、インタビューを受けるなかで来季の大谷翔平の役割について「それは2文字、DHだ」と明言した。投打の二刀流選手としてプレーしている大谷だが、エンゼルス時代の「打者・大谷」のメインポジションはDHであり、それはドジャース移籍後も変わらないだろう。しかし、DHが唯一のポジションとはならないかもしれない。ロバーツ監督は大谷が左翼手としてプレーする可能性に言及している。

ロバーツ監督は「9月になってボールを投げられるようになったら、左翼手としてプレーしていいのではないか、という話をショーヘイと少ししたんだ」とコメント。ロバーツ監督によると、大谷は「もしそれがチームのためになり、腕の状態も問題ないのであれば、やってもいい」と話していたという。

ロバーツ監督は「来年9月までにはまだたくさんの時間がある」と慎重な姿勢を崩さなかったが、「そうしたことを検討しないほうがおかしいよね」とも語り、大谷をDHに固定することにとらわれず、チームにとって何がベストかを考えながら、大谷の起用法を柔軟に検討していくことを示唆した。

メジャー移籍後、大谷が外野の守備に就いたのは、右翼が6試合(7回1/3)、左翼は1試合で1イニングだけである。まだ「大谷ルール」がなかった2021年シーズンのことであり、大谷は投手として交代したあと、打者として試合に残るために外野を守らざるを得なかった。

日本でも守備に就いたのは右翼がほとんどであり、左翼の経験は7試合だけ。プロ1年目の2013年に5試合、翌2014年に2試合だけ左翼手としてプレーした。経験不足というところに不安は残るものの、ロバーツ監督は大谷ほどの才能を持った選手であれば、問題なくこなせると考えているのかもしれない。

ドジャースはムーキー・ベッツを二塁のレギュラーとして起用する方針のため、外野はクリス・テイラー、ジェームス・アウトマン、ジェイソン・ヘイワード、マニュエル・マーゴ(レイズとのトレードで獲得予定)らが多くの出場機会を得ることになる。決して強力な布陣とは言えず、大谷が無難に左翼守備をこなせるのであれば、チームに与えるメリットはかなり大きそうだ。

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