浦和がS日体大に苦しみながらも準々決勝へ!S広島Rは中嶋淑乃弾でC大阪下す【皇后杯】

ゴールを決めた浦和FW菅澤優衣香(左)、広島MF中嶋淑乃(右)[写真:©超ワールドサッカー]

16日、第45回皇后杯5回戦の2試合がカンセキスタジアムとちぎで行われた。

第1試合では今季のWEリーグカップ王者のサンフレッチェ広島レジーナが、2021年の皇后杯ベスト4メンバーを多数擁するセレッソ大阪ヤンマーレディースと対戦した。

互いに中盤やサイドでのせめぎ合いが続き、掻いくぐってようやくチャンスの1つ手前というこう着状態が続くなか、均衡を破ったのはS広島R。右サイド深い位置で立花葉が持ち直してから左足で折り返すと、逆サイドの中嶋淑乃が頭で合わせて試合を動かす。

追い掛ける展開となったC大阪は圧力を高め、60分過ぎにはペナルティアーク内からのFKを筒井梨香が直接狙い、78分には途中出場の白垣うのにも決定機が訪れたが、いずれも枠を捉えられず。先制後に[3-4-2-1]にシフトしたS広島Rが虎の子を1点を死守し、逃げ切り勝ちで準々決勝に駒を進めた。

第2試合では昨季のWEリーグ王者である三菱重工浦和レッズレディースが、なでしこリーグ1部に属する日体大SMG横浜の挑戦を受けた。

プロ相手にも臆することなく[3-4-2-1]でハイプレスを決行したS日体大は、20分に金子麻優のクロスに李誠雅が飛び込むチャンスを迎えたが、難を逃れた浦和がこの直後に試合を動かす。伊藤美紀からの浮き球に菅澤優衣香が抜け出すと、技ありのループシュートでネットを揺らした。

先制を許したS日体大だが、プレスの狙いははまり、32分には高い位置でのボール奪取から北沢朱美が渾身の右足。これはGK池田咲紀子に阻まれた。

ジャイアントキリングを目論む相手の前に攻めあぐねる浦和だったが61分、清家貴子の折り返しに中へ絞っていた伊藤が合わせ、好機を確実にものにする。

それでも折れないS広島R日体大は大学勢屈指のボランチコンビ、渡部麗と森田美紗希を中心に自信を持ってボールを回し続け、後半は幾度も敵陣深くまで攻め込み浦和を苦しめたが、崩し切るには至らず。最終盤は浦和が老獪に時計の針を進め、ベスト8進出を決めている。

◆皇后杯5回戦
12月16日(土)
三菱重工浦和レッズレディース 2-0 日体大SMG横浜
サンフレッチェ広島レジーナ 1-0 セレッソ大阪ヤンマーレディース

12月17日(日)
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース vs ノジマステラ神奈川相模原
マイナビ仙台レディース vs 愛媛FCレディース
INAC神戸レオネッサ vs ASハリマアルビオンAC
長野パルセイロ・レディース vs アルビレックス新潟レディース
日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs スフィーダ世田谷FC
大宮アルディージャVENTUS vs ちふれASエルフェン埼玉

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