定期配達灯油、過去最高の116円に 岩手県生協連25日から

生協灯油の価格推移

 岩手県生協連(飯塚明彦会長理事)は25日から来年1月20日までの灯油の配達価格を引き上げる。定期配達は現行より1リットル当たり2円高い116円、18リットル換算は36円高い2088円となり、過去最高を更新する。原油価格は下がっているが政府の補助金の減額幅が大きく、石油元売り会社の仕切り価格が上昇したことが影響している。

 不定期購入の電話注文は25日から1リットル当たり117円、18リットル換算で2106円となる。12月下旬の需要期で比べると、2022年度同期より1リットル当たり9.5円高く、19年度同期比で25円高い。先行きは見通せず、再び価格を見直す可能性もある。

 県生協連によると、原油価格は11月に1バレル=80ドル後半だったものが、現在は70ドル台と5カ月ぶりに下がっている。一方、政府補助金の減額により、石油元売り会社が発表する仕切り価格は13日までの1カ月で計3.3円上昇した。

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