山本由伸獲得を狙うヤンキースとジャイアンツ 今永昇太にも興味

現在、移籍市場の大物先発投手たちは「山本由伸待ち」の状況となっている。総額3億ドル以上の大型契約になる可能性がある山本の争奪戦には多くのチームが加わっており、他の大物先発投手たちは山本獲得に失敗した場合の「プランB」という扱いになっているからだ。ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す今永昇太もその1人。山本獲得を目指すヤンキースやジャイアンツは、山本獲得に失敗した場合に備え、今永獲得にも興味を示しているようだ。

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ヤンキースは山本獲得に失敗した場合に備えて複数の投手をチェックしており、そのなかに今永も含まれているという。当初、今永は昨オフの千賀滉大(メッツ)と同規模(5年7500万ドル)の契約で獲得できるとみられており、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は5年8500万ドルと予想していたが、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者は今永が予想以上に人気を集めていることを伝えており、「総額1億ドルに迫る可能性もある」としている。

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、山本やブレイク・スネルの獲得を狙っているとみられるジャイアンツも今永獲得を検討しているようだ。今季は100イニング以上を投げた先発投手がローガン・ウェブとアレックス・カッブの2人しかおらず、上位進出に向けて先発投手陣の立て直しは急務。ウェブとカッブを除くと、故障明けのアンソニー・ディスクラファーニや経験不足の若手しかおらず、日本球界で実績十分の今永が獲得候補に浮上しているのは理解できる。

山本の契約は総額3億ドル規模になる可能性があり、今永の価格が1億ドル前後まで上昇したとしても、山本争奪戦に加わっているチームであれば、資金面では問題ないはずだ。山本より高齢で、山本のような「エース候補」とは目されていないものの、堅実な先発3~4番手候補としてメジャー各球団からの評価は決して悪くない。現在は「山本待ち」の状況だが、山本争奪戦が決着すれば、今永をめぐる市場も本格的に動き始めることになりそうだ。

The post 山本由伸獲得を狙うヤンキースとジャイアンツ 今永昇太にも興味 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.