中村俊輔が両軍でハットトリック! J―DREAMS逆転勝利の引退試合で3つのFK弾含む計6ゴール

中村俊輔が現役時代さながらの活躍を披露。[写真:©超ワールドサッカー]

中村俊輔の引退試合が17日にニッパツ三ッ沢球技場で行われた。

昨季限りで26年の現役生活に終止符を打ち、横浜FCのコーチとして指導者の道を歩む中村氏。横浜FC時代の戦友で構成される「YOKOHAMA FC FRIENDS」と日本代表でともにプレーしたメンバーの「J―DREAMS」に分かれ、それぞれの豪華なメンバーがスタートからピッチを彩った。

両軍ともスターが揃った試合だが、「YOKOHAMA FC FRIENDS」で出場した主役の中村がより一層の輝きを放つ前半に。まずは6分に城彰二がバイタルエリア左でFKのシチュエーションを作り出すと、中村の“伝家の宝刀”左足がゴール左をとらえる。川口能活が弾くが、家本政明主審がゴールラインを割ったと判定。「YOKOHAMA FC FRIENDS」が先制する。

「J―DREAMS」も攻めで沸かせるなか、中村は21分に久保竜彦の落としから決定機が巡ると、23分にまたも城の頑張りからバイタルエリア右でFKのチャンス。完璧にゴール左をとらえていったFKは中澤佑二に頭でクリアされてしまったが、27分にボックス左から中に持ち込んでの右足でゴール左に突き刺し、「YOKOHAMA FC FRIENDS」に追加点をもたらす。

キレキレの中村は40分にもバイタルエリア右でFKのチャンスを巡ってくると、左足が再び炸裂。綺麗に壁の上を越えていったボールがカーブしながら、GKもノーチャンスのゴール右に吸い込まれていき、前半だけでハットトリックを達成する。すると、「J―DREAMS」は44分、中村憲剛の左CKからゴール前に上がる川口がヘッド。1点を返し、折り返す。

前半に大活躍の中村は後半から「J―DREAMS」側でプレーすると、49分にボックス左からの折り返しに左足でネットを揺らし、依然として存在感。それに呼応するかのように、続く52分に高原直泰の折り返しを福西崇史が押し込んでいき、「J―DREAMS」が早い段階で試合を振り出しに戻す。

68分にはまたまた中村のFKが炸裂し、バイタルエリア右の位置からゴール右に沈めて、「J―DREAMS」が逆転。71分にはPKチャンスが巡り、しっかりと沈めた中村だが、三都主アレサンドロがボックスに入って蹴り直しを強いられると、2度目のキックをゴール右上に大きく外してしまう。

思わぬ形で中村のダブルハットトリックを消してしまった三都主だが、82分に柳沢敦のポストプレーからボックス左に動き出し、右足でボールをゴール右上に。そして、最後は90+1分に中村が左足ミドルをゴール左に突き刺し、「J―DREAMS」でもハットトリック達成で試合を締めくくった。

YOKOHAMA FC FRIENDS 3-6 J―DREAMS
【YOKOHAMA FC FRIENDS】
中村俊輔(前6、前27、前40)
【J―DREAMS】
川口能活(前44)
中村俊輔(後4、後23、後45+1)
福西崇史(後7)
三都主アレサンドロ(後37)

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