複数球団が争奪戦を繰り広げている山本由伸が、特に有力とされているニューヨークの2球団(メッツ、ヤンキース)と再度の会談を行ったようだ。12月17日(日本時間18日)、複数の米メディアが報じた。
米紙『ニューヨークポスト』のジョエル・シャーマン記者によると、山本は16日にメッツのオーナーであるスティーブ・コーエンの自宅で会食を行ったという。また、そこにはデビッド・スターンズ編成本部長に加え、カルロス・メンドーサ監督やジェレミー・ヘフナー投手コーチも同席していたとのこと。
山本獲得に力を入れているメッツは先日、スターンズ編成本部長がコーエン・オーナーとともに日本を訪れ山本と会談を行ったことを明らかにしている。日本まで訪問したメッツの2トップが今度は山本をオーナーの自宅に招き入れたということで、メッツ側の本気度が伝わってくる。
また、山本は17日にヤンキースとも会談を行ったようだ。こちらも2度目の会談で、前回はロサンゼルスでハル・スタインブレナー・オーナー、ブライアン・キャッシュマンGM、アーロン・ブーン監督ら球団首脳陣がそろい踏みだった。今回の会談の出席者は不明だが、本拠地ニューヨークということもあって再び首脳陣が勢ぞろいしていたとしてもおかしくはないだろう。
地元メディア『SNY』のアンディ・マルティーノ記者によると、今回のニューヨーク2球団との再度の会談は山本由伸の要望で手配されたとのこと。資金力豊富で特に山本の獲得に力を入れている両球団は、やはり最有力候補とみなしていいだろう。
『ジ・アスレチック』のジム・ボウデン記者によると、ジャイアンツとレッドソックスが3億ドル超えのオファーを出しているようで、オフシーズン開始当初は2億ドルスタートと言われていた山本獲得に必要なオファーは、ついに3億ドルを突破する勢いだ。
大谷翔平を除けば、投手史上最高額は2019年にFAとなったゲリット・コールがヤンキースと契約した9年3億2400万ドルだ。どの球団が山本を射止めるのかはもちろん、この投手史上最高額をまだメジャーでの実績がない山本が更新することができるのかにも注目だ。