宿敵圧倒もゴールレスドローで2位後退…最後尾から“見守った”リバプール守護神アリソン「改善すべき点が多い」

リバプールの最後尾に君臨するアリソン[写真:Getty Images]

リバプールのブラジル代表GKアリソン・ベッカーがマンチェスター・ユナイテッド戦を振り返った。

リバプールは17日、本拠地アンフィールドにユナイテッドを迎えたノースウェスト・ダービー(プレミアリーグ第17節)に臨み、低調の相手に29本ものシュートを浴びせてなお切り崩せず0-0のドロー決着。首位から陥落、2位後退となった。

90分間において宿敵を攻め立てる味方フィールドプレーヤーを最後尾から“見守る”時間帯も多かったGKアリソンは、クラブ公式チャンネルのインタビューで「期待していた結果と違う」と勝ち点3を逃した悔しさを語った。

「そうだね…残念ながら引き分けてしまった。期待していた結果と違うものだよ。リバプールは試合全体をコントロールし、多くのチャンスを作っていたように見える。改善すべき点が多いということだよ。ピッチで得たポジティブな側面は全てを次に繋げなくてはならない」

「クリーンシートはもちろん良い成果だよ。堅実なディフェンスを軸に、必要とあらばアグレッシブな守りでカウンターを阻止した。それでも1〜2回ユナイテッドにチャンスを与えただろうか。何はともあれ、完封はとても重要なコト…今日は堅実なディフェンスから全てを開始した。これはグッドさ」

守備面での成果は感じている様子の守護神。リバプールにとって今季初の無得点、公式戦35試合ぶりの無得点について掘り下げられると「改善の義務がある」としつつも、焦りは不要と語り、サポーターへの共闘を呼びかけた。

「すぐに思い浮かぶ改善点と言えば、やはりピッチのラスト3分の1における“冷静さ”だろうか。攻撃のクリエーション段階でもっと冷静になっていれば、ゴールへのより良い選択肢があったかもしれないね」

「ただ、実際のフットボールは毎試合毎試合たくさんのゴールが生まれるわけではない、ということを忘れてはいけない。ビッグスコアの試合なんてそうそう起こり得ないだろう?」

「リバプールの持つクオリティを考えれば、もっと良くなれるし、そうする義務があるし、何よりタイトル獲得を目標としているからね。プレミアリーグ制覇は僕たちの大きな目標。長い道のりが続くけど、全ての要素を可能な限り、パーフェクトに近づけたいね」

「アンフィールドの持つ“力”、リバプールサポーターが醸し出す雰囲気を誰もが理解している…良い時期も悪い時期も、いつの日もここには彼らがいる。今の僕たちはチームを再建している時期であり、(ユルゲン・)クロップ監督の言葉を借りれば、まさに『リバプール2.0』だよ」

「ここには大勢のサポーターがいて、彼らが試合において違いを生み出し、チームの戦績に大きく影響を与える。僕たちはシーズンの残りもサポーターの存在を必要としているよ」

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