自らのPKが決勝点!マイ仙台MF田畑晴菜がアジア競技大会以来の出場で結果残す「チャンスを絶対に掴んでやると」

自ら獲得したPKを決めたマイナビ仙台レディース田畑晴菜[写真:©超ワールドサッカー]

決勝点を挙げたマイナビ仙台レディースの日本女子代表MF田畑晴菜が、皇后杯の戦いを振り返った。
【動画】田畑晴菜が強い気持ちでPKを左隅へ沈める!

マイ仙台は17日、栃木県のカンセキスタジアムとちぎで行われた第45回皇后杯5回戦で、なでしこリーグ1部に属する愛媛FCレディースと対戦。52分に廣澤真穂のゴールで先制し、84分に追い付かれたものの、その3分後に得たPKを田畑が沈め、2-1で勝利を収めた。

田畑は日本女子代表として出場した第19回アジア競技大会(The 19th Asian Games)決勝の北朝鮮女子代表に途中出場するも、右眼窩壁骨折の負傷。帰国後のリーグ戦ではベンチ入りも出場機会がなく、この試合がケガ明け後、最初の試合となった。

「『チャンスが来た時に絶対に掴んでやる』という想いで練習していた」との言葉通り、右サイドハーフで先発し、先制点につながるクロスやPK獲得と、結果を残した。

「(今日の試合は)絶対に点を決めるという気持ちでいたので、(自ら取ったPKを)蹴りたいなと思っていたら、周りからも後押しするような声があったので、緊張はしましたが、リーグ戦で出番がない中でやっともらったチャンスでしたし、絶対に決めてやるという強い気持ちで蹴りました」

試合の立ち上がりは愛媛Lのボール回しに手を焼き、守備がはまらない時間も続いたが、「もう少し前からはめていこう」と修正。ポゼッション時にも「前半はボールを回す位置が低かった」が、「もう少し高い位置で回そうと話していた」と、後半へ向けた改善点を明かした。

一方、失点の時間帯などを鑑みて、試合の締め方は改善すべきと、育成年代での国際大会も経験している田畑は口にする。カテゴリーの異なる相手と戦う難しさを感じながらも、勝利にはあらためて胸をなでおろした。

「行くしかない展開は、前の選手としてはやりやすかったですが、(試合の)終わらせ方は全員で共有しないと、一発勝負のトーナメントでは勝つのが難しくなってくる。自分たちはプロなので、アマチュアの選手には絶対に負けられない気持ちがありましたが、勝ててほっとしています」

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