【2023年シーズン日本人選手名場面⑧】激動のシーズンを乗り越え、メジャー1年目で「アレ」に貢献

阪神タイガースで54勝、1011奪三振の実績を残し、2022年オフにポスティング制度を利用してアスレチックスと契約した藤浪晋太郎。ルーキーイヤーの今季はトレード移籍に地区優勝と激動のシーズンとなったが、個人としてはプロ初セーブを記録するなど、自信をつけるシーズンとなった。

開幕ロースター入りを果たし、開幕2戦目のエンゼルス戦でメジャーデビューを飾った藤浪晋太郎。しかし、初対戦となった大谷翔平にタイムリーを許すなど、3回途中8失点とほろ苦い登板となった。

それ以降もなかなか制球が安定せず、ブルペンへ回るが、配置転換後は徐々に安定した投球を見せ、7月には7登板で2勝を挙げ、防御率も2.25と好投を見せた。そして、その実力が評価され、ア・リーグ東地区で優勝争いをしていたオリオールズへ電撃移籍する。移籍後の藤浪は優勝争いをするチームで活躍を続け、日本人メジャー最速となる102.6マイル(約165.1キロ)をマークした。

さらに、日本時間8月14日のマリナーズ戦の延長10回に6番手として登板し、先頭打者を100.1マイル(約162.7キロ)の4シームで空振り三振を奪うと、続く2人を打ち取り、日米通算233戦目で初のセーブを挙げた。

その後も7戦連続で無失点を記録するなど、好投を続けた藤浪。好調なシーズンを送った古巣の阪神タイガースと同様に、優勝(「アレ」)の美酒を味わった。

オフにFAとなり、去就が注目されているが、代理人のスコット・ボラス氏は多くの球団が興味を示していることを明かした。来季はどこのユニフォームを着て、その剛球を披露してくれるのだろうか。日本人メジャー最速投手の活躍には来季も注目だ。

The post 【2023年シーズン日本人選手名場面⑧】激動のシーズンを乗り越え、メジャー1年目で「アレ」に貢献 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.