ブレーブスがマット・カーペンターを解雇 再トレードは成立せず

日本時間12月19日、ブレーブスはマット・カーペンターを解雇したことを発表した。3日前にパドレスとのトレードを成立させ、左腕レイ・カーを獲得するために38歳のカーペンターをセットで引き取ったブレーブスは、カーペンターを再トレードするつもりであることが報じられていたが、今季パドレスで大不振だったカーペンターを欲しがるチームはなかったようだ。カーペンターの来季年俸550万ドルのうち150万ドルはパドレスが負担しており、ブレーブスには400万ドル分の支払い義務がある。

カージナルスで長年主力選手として活躍し、オールスター・ゲーム選出3度、シルバースラッガー賞1度の実績を持つカーペンターは、ヤンキースへ移籍した2022年に47試合で打率.305、15本塁打、37打点、OPS1.139の好成績をマーク。カージナルスでは2018年に自己最多の36本塁打を放ったあと、3年連続で不振が続いていたが、ヤンキースで復活の兆しを見せたため、パドレスは2年1200万ドルのオファーを提示して獲得した。

ところが、今季のカーペンターは76試合で打率.176、5本塁打、31打点、OPS.641と再び低迷。カーペンターには選手オプションを破棄してFAになる権利も与えられていたが、今季の成績では当然、選手オプションを行使することなく残留することを選択した。ペイロール削減の必要に迫られてるパドレスは、あと6シーズン保有できる左腕カーとのセット販売でカーペンターをブレーブスへ放出。ブレーブスはマルコ・ゴンザレス、エバン・ホワイト、マックス・スタッシと同じ手法で「獲得後すぐに再トレード」を目論んでいたが、低迷する38歳のベテランを欲しがるチームは現れなかった。

カーペンターはFAとなり、来季年俸の550万ドルはパドレスとブレーブスが負担するため、他球団はメジャー最低保証年俸やマイナー契約でカーペンターを獲得することができる。ほとんどリスクのない契約となるため、メジャー通算1225安打、175本塁打、OPS.818の実績を持つベテランとの契約に興味を示すチームは出てくるかもしれない。

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