『生成AI』とは?種類、メリットやデメリットなどを紹介|高齢者に分かりやすく解説

2023年の新語・流行語大賞が発表され、年間大賞には「アレ(A.R.E.)」が選ばれています。
受賞した新語・流行語の中からシニアの皆さんにご紹介したい言葉をピックアップしてみました。

今回は『生成AI』という言葉について、種類やメリット・デメリットなどをご紹介します。

『生成AI』とは

『生成AI』とは・・・人工知能を使い、学習したデータを元に自動的にコンテンツを生成してくれるAIのこと。

『生成AI』は、「プロンプト」と呼ばれる指示や質問の内容を解読し、その規則性や構造、パターンを学習します。その学習した大量なデータの中から特徴を抽出して、適切な回答を導き出す仕組みになっています。

そして、入力されたデータに基づいてパターンを学習することで、新しいデータを生成することが可能です。

これまでのAIに比べて、『生成AI』は0から1のように、新たにコンテンツを生成できるところが特徴的です。

『生成AI』の種類4つ

それでは、『生成AI』が生成できるコンテンツとはどのようなものがあるのでしょうか。

【『生成AI』の種類4つ】
①画像生成・・・デザインやクリエイティブ業界で活用
②テキスト生成・・・記事の作成や会話・質問の回答作成の支援
③動画生成・・・デザインやクリエイティブ業界で活用
④音声生成・・・テキストを音声化して音声案内や教育分野へ活用**

上記のように、『生成AI』画像、テキスト、動画、音声と様々なデータを生成できます。

この『生成AI』を活用することによって、人がクリエイティブな部分により時間を割けるようになり、新たな表現の可能性が広がります。

『生成AI』のメリットとデメリット

ここでは、『生成AI』のメリットやデメリットについてまとめてみました。

【生成AIのメリット】
■作業の効率化:品質向上、工数削減、生産量増加、特注生産が可能
■アイデアの革新:バリエーション、新しい発想、豊富な比較検討が可能
■技術の民主化:技術的ハードルの低下、クリエイターの増加

これまで人が行っていた作業を『生成AI』がしてくれるため、作業の効率化はもちろんのこと、より良いアイデアを考えられるようになります。

また、これまでテキストや画像、動画を作り出すことが困難だった方には、『生成AI』を使うことでハードルが下がって、参入しやすくなります。

【生成AIのデメリット】
■フェイクコンテンツの生成:フェイクニュース、詐欺サイト、コラージュ、なりすましが増える可能性
■不安定な品質:同じような作品、非常識な作品を生み出してしまう可能性
■クリエイターの雇用や収入の減少:競争激化、平均値向上によりクリエイターの雇用や収入の減少につながる可能性
■複雑な権利問題:学習データの権利、生成データの権利についてトラブルに発展する可能性

『生成AI』を使ってハードルが下がることにより、フェイク画像やフェイク動画などが簡単に作られるようになる他、著名な作品と似ているテイスト作品が作られたりと権利のトラブルが急増する恐れがあります。

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