ヤンキースが「ジーター」を獲得 伸び悩みが続く元プロスペクト

日本時間12月20日、ヤンキースはナショナルズからDFAとなっていたジーター・ダウンズをウエーバーで獲得したことを発表した。ヤンキースのレジェンド、デレック・ジーターにちなんで名付けられたことで知られており、2022年シーズンに記録したメジャー初安打、初打点、初本塁打はいずれもヤンキースを相手に記録したものだった。トップ・プロスペクトとして期待されながらも伸び悩みが続いているが、憧れのピンストライプのユニフォームを身にまとい、メジャー定着を目指す。

現在25歳のダウンズはコロンビア出身の内野手。2017年ドラフト全体32位指名でレッズに入団し、2018年12月にマット・ケンプ、ヤシエル・プイグらとのトレードでドジャースへ移籍すると、2020年2月にはムーキー・ベッツ、デービッド・プライスとのトレードでレッドソックスへ移籍した。

2019年にマイナーで打率.276、24本塁打、86打点、24盗塁、OPS.888の好成績を残したため、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングでは2020年に全体44位、2021年にも全体49位にランクイン。2021年には各球団の有望株が集まるフューチャーズ・ゲームにも選出された。しかし、2021年は初のAAA級で打率.190、14本塁打、OPS.605と苦戦。その後も成績は上向かず、メジャーでの出場は2022年がレッドソックスで14試合、今季がナショナルズで6試合にとどまっている。

ダウンズによると、父親はレッドソックスファンだったが、母親の希望によって「ジーター」と名付けられたという。ダウンズ自身はヤンキースファンとして育ち、2020年2月には初めてジーターに会う機会もあった。「僕はずっとジーターに憧れてきたんだ」と語るダウンズ。ウエーバーでヤンキースに加入したことにより、憧れのジーターと同じピンストライプのユニフォームに袖を通すチャンスが出てきた。

今回の移籍をきっかけにダウンズが急成長を遂げれば、ヤンキー・スタジアムで「ジーター」が躍動するシーンを再び見られるかもしれない。

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