ベリンジャーは7年1億8200万ドルでブルージェイズ 米記者が予想

今オフのFA市場において「大谷翔平に次いで2番目に優れた野手」という評価を受けているのがカブスからFAとなったコディ・ベリンジャーだ。しかし、大谷争奪戦の決着を待っているあいだにヤンキースが外野手補強を完了させてしまうなど、ベリンジャー争奪戦はあまり盛り上がっていない。そんななか、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は5つの質問に回答する形でベリンジャー争奪戦を展望。最終的にはブルージェイズと7年1億8200万ドルで契約すると予想した。

【1】現在もベリンジャー獲得を狙っているのはどのチーム?
フェインサンド記者は「具体的なチーム数はわからないが、ブルージェイズとカブスの2チームが最有力候補だと思う」と回答。カブスは打線にはベリンジャーが必要だが、中堅には有望株ピート・クロウ=アームストロングがいる。よって、ベリンジャーと再契約した場合は、一塁手として起用するケースが増えそうだ。ブルージェイズは大谷争奪戦の最終候補になっていたように、ベリンジャーを獲得できるだけの資金力があり、ケビン・キアマイアーがFAとなったため、中堅のポジションも空いている。これらを踏まえ、フェインサンド記者は「ブルージェイズが優勢だと思う」とした。

【2】ジャイアンツがイ・ジョンフを獲得した影響は?
当初、ベリンジャーはヤンキースとジャイアンツが最有力候補と言われていたが、ヤンキースはフアン・ソトらを獲得し、早々に外野手補強を完了。ジャイアンツも6年1億1300万ドルでイ・ジョンフと契約した。フェインサンド記者は「ジャイアンツがベリンジャー獲得を狙う可能性は残っている」としつつも「先発投手の補強が最優先。ベリンジャーよりも山本由伸、ブレイク・スネル、ジョーダン・モンゴメリーといった好投手の補強が優先される」との見解を示している。

【3】争奪戦がスプリング・トレーニングまで長引く可能性は?
ベリンジャーの代理人を務めるスコット・ボラス氏は、できる限りの好条件を引き出すために、クライアントに対してスプリング・トレーニングまで待つようにアドバイスをすることもある。しかし、その一方で、希望通りのオファーを得ることができれば、早々に契約を決めることもある。ベリンジャーの契約が決まらないのは、つい最近まで大谷がFA市場に残っていたことが最大の理由であり、フェインサンド記者は「大谷に続いて山本の契約も決まれば、FA市場は大きく動き始めるだろう」との見解。スプリング・トレーニングまで長引く可能性は低いと考えているようだ。

【4】中堅と一塁を守れることで市場は拡大するか?
フェインサンド記者は「もちろんだ」と回答。ベリンジャーは本職の中堅だけでなく、一塁、右翼、左翼を守れる選手であり、守れるポジションが多いということは、それだけフィットするチームの数が増えることを意味する。フェインサンド記者は「彼を純粋な一塁手として考え、獲得に動くチームはないと思うが、長期契約をするのであれば、将来的に一塁に回すという選択肢があることは安心材料になる」とした。

【5】最終的にはどのチームと契約するか?
フェインサンド記者は「左打ちの強打者を必要としているブルージェイズが最もフィットするチームだ」と回答。「カブスと再契約する可能性を排除してはいけないが、カブスはここまで十分な時間があったにもかかわらず、目立った動きを見せていない。ブルージェイズと7年1億8200万ドルで契約するのではないか」と予想した。

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