総事業費約14億円 松本城で堀の泥除去へ 大規模工事【長野・松本市】

国宝・松本城で堀の泥などを取り除く工事が始まっています。総事業費およそ14億円、期間は7年に渡る大規模な工事です。

松本屈指の観光スポット、松本城。堀の水面にもその姿が映ります。
こちらの女性、撮影した写真をみんなのスクープに投稿してくれました。

■みんなのスクープに投稿(駒ケ根市)
「(堀に)映っている姿ってすごいかっこいいので、映っている姿を一緒にみたいなっていうのはあります」

今月からは、プロジェクションマッピングも始まりした。堀の水面に浮かび上がる松本城の姿が幻想的です。
そんな堀にある問題が。

■松本市の担当者
「お堀の底が見えてしまっている状態にあり景観が悪いとか、水面より堆積物が出てきてしまい臭いが発生してしまう」

泥やアオコなどが堆積し、堀は年々浅くなっています。水位が下がる夏場は堆積物が露出し悪臭がすることもあるそうです。
そこで15日から始まったのが…

泥などを取り除く工事です。作業船を使い泥と水を一緒にくみあげ、その後、特殊な処理方法で泥と水を分離。
水は堀に戻し、泥は脱水した上で、産業廃棄物として処分します。
対象面積は内堀、外堀、総堀のおよそ3万平方メートルです。

■松本市の担当者
「お水がきれいすぎて底が見えて汚いと言われてしまっている。誰が見てもきれいだよと言ってもらえるお堀になればいいなと思います」

堀の大規模工事は初めてで、総事業費はおよそ14億円。
工事期間は7年間で、毎年、観光客が多い夏場を避けた9月から3月に実施されます。

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