「産後ドゥーラ」子育て支援拡充を要望【長野・佐久市】

子育て中の母親をサポートする「産後ドゥーラ」の活動が広がっています。
資格を取得したばかりの女性が、佐久市の柳田市長に子育て支援の拡充を訴えました。

「産後ドゥーラ」ギリシャ語で母親に寄り添い支援する経験豊かな女性という意味です。
産後間もない母親を訪問し家事代行やベビーシッターの要素を併せ持ちながら、母親の心身のケアも細やかに行うスペシャリスト。
佐久市に住む渡辺宏美さん、櫻庭千尋さんは、今年資格を取得しました。

■産後ドゥーラ・渡辺宏美さん
「産後ドゥーラという言葉自体が佐久市に浸透していない。(産後)頼っていいんだよという母親たちのマインドセットが必要」

佐久市の柳田市長を表敬訪問した理由はドゥーラの存在を広く伝えることと費用面の課題解決です。産後ドゥーラ協会によると利用料は1時間3000円前後。東京では14の区で助成金を出し利用者の負担を軽減していますが、県内にはこうした支援がほとんどありません。
■産後ドゥーラ・櫻庭千尋さん
「頼ることが普通じゃない世の中で、そこにお金を出すことが肩身が狭いという状況がある助成金や補助金があると使いやすいサービスになる」

■柳田清二佐久市長
「介護保険ができる時の議論を思い出す。今、介護が社会的になっている子育ても社会で支える意識を変えないと、女性にひずみがいきすぎている」

資格保有者は全国に800人ほどいますが県内はわずか数人です。なり手を増やし社会全体で子育て世代を支える世の中に変えることが2人の願いです。

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