メッツがハウザーとテイラーを獲得 引き続き山本由伸獲得を狙う

日本時間12月21日、メッツはブリュワーズとのトレードが成立したことを発表した。プロスペクト右腕のコールマン・クロウをブリュワーズへ放出し、エイドリアン・ハウザーとタイロン・テイラーの2選手を獲得。ブリュワーズを離れ、メッツの編成本部長に就任したばかりのデービッド・スターンズにとって、古巣から馴染みのある2選手を獲得した形となる。なお、ハウザーを獲得して先発の頭数が1人増えたメッツだが、山本由伸の獲得を目指す方針に変更はないとみられる。

現在30歳のハウザーはメジャー7年目の今季、23試合(うち21先発)に登板して111回1/3を投げ、8勝5敗、防御率4.12、96奪三振を記録。2021年には10勝を挙げたこともある右腕だが、FA前のラストイヤーとなる来季は年俸が560万ドルまで上昇することが予想されており、ブリュワーズはより安価な選択肢を探したいと考えたようだ。メッツはブリュワーズを大きく上回る資金力を持っているため、ハウザーに560万ドルを与えることに何の問題もない。

現在29歳のテイラーはメジャー5年目の今季、81試合に出場して打率.234、10本塁打、35打点、9盗塁、OPS.713を記録。3年連続2ケタ本塁打を放っているように、パンチ力のある外野手であり、左打者のDJ・スチュワートとのプラトーン起用が予想される。今オフ、初めて年俸調停権を取得し、来季の年俸は170万ドルの予想。FAまであと3年保有できる選手だが、ブリュワーズは外野手が人員余剰気味になっており、人員整理とコストカットを兼ねてトレードに踏み切った。

メッツが放出したコールマンは22歳の右腕。今年6月にエデュアルド・エスコバーとのトレードでエンゼルスからメッツへ移籍した選手である。今季はマイナーAA級で4試合に先発して2勝0敗、防御率1.88の好成績を残していたが、ひじを痛めて8月にトミー・ジョン手術。来季は全休する見込みとなっている。トレード前の時点では「MLBパイプライン」が発表している球団別プロスペクト・ランキングでメッツの29位にランクイン。移籍後はブリュワーズの25位にランクインしている。

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