【2023 MLB 好プレー&珍プレー②】延長10回、同点タイムリーからの大記録達成

シーズンオフのお楽しみの1つといえば、記録達成の感動シーンや驚愕のプレー、そして記録には残らないが記憶に残る珍場面を振り返ることだ。MLBが選んだ今季の「好プレー&珍プレー」から、今回は好プレーのTOP5の中でもう1度見たい名シーンを振り返る。

MLB TOP 10 PLAYS 2023(日本時間)
1位 レンジャーズがワールドシリーズで優勝(11月2日)
2位 ロナルド・アクーニャJr.が40-70を達成(9月28日)
3位 ドミンゴ・ヘルマンが完全試合を達成(6月29日)
4位 エリー・デラクルーズの三盗&本盗(7月9日)
5位 フランバー・バルデスがノーヒッター達成(8月1日)
6位 ケンリー・ジャンセンが通算400セーブを達成(5月11日)
7位 マイケル・ハリス2世が奪ったホームラン(5月29日)
8位 アダム・ウェインライトが通算200勝を達成(9月19日)
9位 マイケル・ロレンゼンがノーヒッター達成(8月10日)
10位 エリー・デラクルーズがサイクルヒットを達成(6月24日)

4位に選ばれたのは、10位でもランクインしたレッズの脅威の新人、デラクルーズの1人舞台だ。

日本時間7月9日のブリュワーズ戦、5対5の同点で迎えた7回二死3塁の場面でデラクルーズがレフト前に勝ち越しタイムリーを放って出塁する。続くジェイク・フレイリーの打席でカウント1-0からの2球目に盗塁を成功させると、4球目には守備シフトの隙をつき、ガラ空きとなった三塁を余裕で盗む。それだけでは終わらず、エルビス・ペゲーロが5球目のモーションに入る前に、なんとホームスチールを成功させたのだ。

1打者の打席で二盗、三盗、そして本盗の達成は、1969年のロッド・カルー以来史上2人目の快挙となった。「彼(ペゲーロ)がマウンドに戻るとき、スローペースだったし、サードを振り返らなかったので行くことにした」とデラクルーズはそのときの状況を振り返った。

2位にランクインしたのが、ブレーブスのアクーニャJr.の偉業だ。アクーニャJr.は、前半戦でメジャー史上初となる40盗塁、20本塁打、50打点を記録し、シーズントータルでは前人未到の40本塁打&70盗塁の「40-70」を達成した。

節目の70盗塁に到達したのは9月28日のカブス戦。最初の3打席は凡退するも、8回にタイムリーヒットを放って出塁すると、3球目に盗塁を決めて70盗塁に王手をかけた。延長戦に入った10回の裏、アクーニャJr.はライト前へのタイムリーヒットを放って同点とすると、次打者のオジー・オルビーズへの初球のあいだに盗塁を成功させ、70盗塁に到達する。その後、オルビーズのタイムリーヒットでホームに生還し、記念すべきゲームの勝利にも貢献した。

そして、ランキングの1位にはワイルドカードからワールドシリーズまで駆け上がり、ダイヤモンドバックスを下して、球団創設以来初のワールドシリーズ制覇を果たしたレンジャーズの優勝シーンがランクインした。

様々な記録や名場面が生まれた2023年シーズン。来年はどんな名シーンが生まれるのだろうか。次回は、鈴木誠也や大谷翔平も選出された「珍プレー」を紹介するのでお楽しみに。

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