杵に新年の願い込め 伝統の餅つき 日光山輪王寺

新年を迎える準備が栃木県内各地で進む中、世界遺産、日光山輪王寺では21日、年の瀬恒例の餅つきが行われました。

日光山輪王寺で毎年12月21日に行われる餅つき「御供加持」は、奈良時代の末期、山伏が日光連山に修行に向かう際、安全祈願と携帯食として餅を供えたことが始まりと言われています。

午前8時過ぎ、三仏堂の前に張られた結界の中で僧侶が、お経を唱えて場を清めた後、山伏姿の僧侶6人が、餅を練るように杵を押しつけ伝統の作法を披露しました。その後、代わるがわる杵を降ろしおよそ5キロの餅を作りました。

餅は、今月30日までにおよそ120キロ作られ、最後に鏡餅にして輪王寺のそれぞれの御堂に供えられるということです。輪王寺では、大晦日に除夜の鐘つきを行い、新しい年を迎えます。

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