チケット半額に値下げもスタジアムは“ガラガラ”。それでもバルサが幸せな理由とは?

写真:バルセロナのジョアン・ラポルタ会長 ©Getty Images

現地時間12月22日、アメリカのダラスで開催された親善試合バルセロナvsクラブ・アメリカの一戦はクラブ・アメリカが3ー2で勝利を収めている。

会場となったコットンボウルスタジアムは約92000人を収容する大型球技場となっており、主にアメリカンフットボールのゲームを中心に使用されている。しかし、スペイン『Mundo Deportivo』電子版によると、22日の親善試合での観客動員数はスタジアムの収容人数の3分の1にも満たない30000人だったという。

これにはバルサの試合日程が大きく関わっていると思われ、ラ・リーガ18節のアルメリア戦を戦い終えたメンバーは試合直後にアメリカへ移動し、アルメリア戦終了から約29時間後に試合が組まれていたことが観客動員数に大きく影響したと考えられる。

実際に、クラブ・アメリカ戦のスターティングメンバーは公式戦で出場機会に恵まれない選手が中心となっており、前日のアルメリア戦でも先発出場していた選手はジョアン・フェリックス、アンドレアス・クリステンセンの2名のみとなっていた。

試合前から多くの観客動員が見込まれていなかったことから、主催者側もチケットの値段を当初の半額に設定し巻き返しを測ったというが、結果的にスタジアムの3分の2が空席という、親善試合であるとは言え少々寂しい状態での試合となった。

しかし、当初から興行収入は主催者側の収益となっていたため、観客動員数はバルサ側の利益には影響せず、バルサはクラブ・アメリカとの試合を行うことで得られる500万ユーロ(約7億8000万円)を手にしたという。

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