厚木で「書家・金澤翔子展」 迫力のびょうぶ作品、23日に席上揮毫も

迫力あるびょうぶ作品12点が並ぶ書家・金澤翔子展=アミューあつぎ5階アートギャラリー

 大河ドラマ「平清盛」の題字の担当や、神奈川県の「ともに生きる社会かながわ応援大使」などとして幅広い活躍をする書家・金澤翔子さんのびょうぶ作品12点が並ぶ「書家・金澤翔子展」が26日まで、厚木市中町のアミューあつぎ5階アートギャラリーで開かれている。23日午後2時から、本人が観客の前で文字を書く席上揮毫(きごう)が行われる。同市主催で入場無料。

 金澤さんは生まれてすぐにダウン症と診断されるが、書家で母の泰子さんが書道を教え、才能を開花させた。伊勢神宮や東大寺など神社仏閣での奉納揮毫や、県の「ともに生きる社会かながわ憲章」を揮毫したほか、今年7月からは県の「ともに生きる社会かながわ応援大使」に任命されている。

 展示会の会場には幅3.6メートルと1.8メートルのびょうぶに描いた作品12点が並んでいる。「蒼天」「美しき心」といった文字や、禅語の「無一物中無尽蔵」などの言葉があふれるような迫力で書かれている。訪れた女性からは「力がすごい」などの感想が聞かれた。

 23日午後2時から、金澤さんが席上揮毫を行い、先着100人が見学できる。展示は午前10時から午後4時(26日は正午)まで。

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