朝には収穫したばかりのたまごを食べて、夕方には五右衛門風呂を沸かして入浴。
そんな自給自足の生活をしたことはありますか?
福井県永平寺町にオープンした、農家民宿『晴れのち、もっと晴れ』で体験できるんです!
しかも、鶏小屋や五右衛門風呂、民宿の内部までオーナー夫婦たちがDIYしたもの。
自給自足の体験レポートやこだわりいっぱいの空間をご紹介します。
たまご収穫や五右衛門風呂で田舎暮らしを体験!
『晴れのち、もっと晴れ』(通称晴れ晴れ)は2023年7月にオープンした、福井県永平寺町の農家民宿。
ここでは、鶏のたまごを収穫したり、五右衛門風呂を沸かしたりと自給自足の生活を体験できます。
まずは、実際に体験してきた感想や、オーナー夫婦のこだわりポイントを紹介していきます。
にわとりの卵ってほかほか!収穫体験!
晴れ晴れで飼っている鶏はなんと40羽!!
これだけ鶏がいるとたまごもいっぱいかな~。
さっそく見てみましょう!
わぁ、たまごがたくさん!
鶏小屋の中の30センチほどの高さに、鶏がたまごを産む棚があります。
藁が敷き詰められていて、ふかふか。
わたしが行った日は合計で13個のたまごがありました。
鶏小屋の外側から棚の中に手を伸ばして、収穫!
じんわりとあたたかさが伝わってきます。
ほかほか~。
収穫したたまごは朝食としていただきました。
箸でつまめるくらいしっかりとした黄身と、放し飼いならではの弾力ある白身が玄米にぴったり!
たまごってこんなに美味しかったんだなぁ~。
そもそも、なんで鶏を飼おうと思ったんでしょうか?
オーナーの芳沢郁哉さん・有希さんに聞いてみました。
きっかけは、郁哉さんが日本一周中に出会った養鶏場。
なんでも食べる雑食の鶏は、その地域の余りものを食べていたようで、タダ同然のものが1つのたまごになる。
そんなゼロからイチを生む現象に感動して、鶏を飼うことにしたそうです。
鶏小屋もDIYしたもので、こちらもゼロからイチを身につけたかったのが理由。
何もないところに建物を作るのは最初は難しいが、基礎がわかれば次からはやり方がわかる。
そんなスキルアップが楽しいと笑顔で話していました。
五右衛門風呂を焚いてみた!
次は、晴れ晴れのイチオシ、五右衛門風呂体験!
こちらもDIYをしたもので、こだわりがたくさん。
なんと、薪を使って自分で沸かすことができるんです!
薪(廃材)は最初に小さなサイズのものから入れ、ガスバーナーで着火。
火が大きくなるまで、フーフーと息を吹き続けます。
もうひと回り大きなサイズの薪を入れ、同じように空気を送っていきます。
全体に火が行きわたるように調整して完成!
文章にするとあっという間ですが、実際に掛かった時間は20分ほど。
オーナーの有希さんのアドバイスやお手伝いがあったおかげでこのくらいの時間で済みましたが、1人でやったらもっと時間がかかったはず。
普段ボタンひとつでお風呂を沸かせることのありがたみを実感しました。
廃材を燃やしてエネルギーを自分で作るという経験は、オーナーのお二人が目指す、自給自足のこだわりのひとつ。
訪れたお子さんにもエネルギーとして伝わりやすく、火の動きに喜んでもらえるそう。
お風呂を沸かしたら、いよいよ五右衛門風呂に入ります!
五右衛門風呂は設計するのも、家に入れるのも大変だったと話すお二人。
周囲に火が燃え移らないか考えたり、既存の家に入れるため、少しずつしか作業ができなかったりとなかなか苦戦した分、思い入れも強いそう。
自分で沸かした体験とオーナー夫婦の熱意に想いを馳せながら入る五右衛門風呂は格別。
木の香りをたっぷり吸いながら、ゆっくりできました。
晴れ晴れの内部を探検!
古民家をDIYした晴れ晴れの内部にお邪魔してきました。
入って上を見上げると、かやぶき屋根の内側が…!
照明は、田植えをするときに使われる道具をアレンジしているそう。
玄関を抜けると、天井の高い広間。
開けた空間でゆったり過ごすことができ、自分の田舎かと錯覚してしまいそうでした。
寝室にはふかふかの布団の上に、貸し出しのバスタオルとフェイスタオルがありました。
荷物になってしまうタオル類をレンタルできるのは嬉しいですね。
寝室内の置き物もレトロで落ち着く~。
洗面所は木目がおしゃれ。
ひとつひとつ手作業でDIYしたそうです。本当にすごいなぁ。
洗面所には、うっかり忘れたときにも安心なアメニティが用意されています。
キッチンはゲストも利用できるようになっています。
調理器具や食器は譲ってもらった物が多いそうです。
すでにあるものを再活用するのが、循環をテーマにする晴れ晴れらしくて素敵。
まだまだ素敵な場所があるので、実際に行ってぜひ堪能してほしいです。
晴れのち、もっと晴れのオーナーインタビューやスポット情報は、以下でご紹介しています。